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002 |
担当教員 |
足 立 浩 |
テーマ |
ソシオ-マネジメントと会計 |
著書・論文
研究課題等 |
- 〔著書〕
- 『アメリカ管理原価会計史』晃洋書房,1996年(単著)
『管理会計の動向』税務経理協会,1988年(共著)
『会計学の方法』ミネルヴァ書房,1984年(共著)ほか。
- 〔論文〕
- 「環境管理会計システムの基本的フレームワーク−ソシオ‐マネジメント・アカウンティング試論−」日本福祉大学経済論集第15号,1997年8月
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ゼミ概要 |
1990年代に入って地球環境問題は,遠い未来の問題ではなく,深刻化しつつある現実の問題として受け止められるようになり,この問題に大きな影響を及ぼしている企業行動のあり方について根本的に見直す必要があることが強調されている。地球環境問題は今日,かつての公害問題のような局部的問題にとどまらず,地球温暖化や有害廃棄物の越境移動にみられるように,広範囲に及ぶ国際問題ともなっている。また,いわゆるエイズ感染の拡大に重大な影響を及ぼした血液製剤製造企業が厳しい社会的批判を受け,不買運動等によって深刻な経営危機に陥るなど,利益追求のために人命をも軽視するような企業は結局のところ,その存続すら危ぶまれるに至っている。こうした状況のもとで今日,企業の社会的責任ないし社会的貢献を明確に意識し,その活動に組み込む経営システム(ソシオ-マネジメント)のあり方が模索され,部分的にはすでに実践されつつある。その前提には,消費者の環境意識の高まりやそれに基づく商品・サービス選択,政府・自治体による資源リサイクル型商品・サービスの購入(いわゆるグリーン調達)などの動きがあり,これを無視ないし軽視することは,もはや企業の長期的な安定的存続を困難にしかねないものともいうことができる。
かくして“ソシオ-マネジメント”は今日,企業の実際活動においても,企業経営に関連する学問・研究の場においても重要な課題のひとつとなっており,経営開発学科新設の基本的主旨のひとつもそこにあるが,会計学の領域においても「環境会計」「社会関連会計」あるいは「社会責任会計」,さらには「環境監査」「社会監査」などの名称のもとに様々な議論や実践が試みられている。
したがって当ゼミでは,標記テーマに沿って企業の社会的責任ないし社会的貢献のあり方,したがってまた“ソシオ-マネジメント”の基本的なあり方について,様々な主張や実践を参照しつつ検討し,“ソシオ-マネジメント・システム”の一環を構成すべき“ソシオ-マネジメント・アカウンティング”のあり方について模索を試みることとしたい。
ゼミの具体的進め方については,基本的にはテキストないし当方から提供する資料をベースにしてゼミ生の間でいくつかの論点(サブ・テーマ)を分担し,各サブ・テーマごとにゼミ生に順次,テキスト・資料内容の要約,問題点(疑問点,さらに議論・意見交換すべき点など)および各自の意見・感想などをまとめて報告してもらい,それをもとに全体で議論するといった方法をとりたいと考えている。
履修上の注意点としては,自分の分担した報告については必ず責任をもって準備・実行すること,欠席は極力しないこと,提供された資料や他のゼミ生の報告資料等をすべてファイルにきちんと保管して参照・持参することなどをあげておきたい。 |
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使用テキスト |
担当教員からのメッセージ |
未定。随時プリント配布の予定。 |
報告の分担については各自が厳格に責任を負いながらも,ゼミそのものの雰囲気はリラックスできるものとし,質問・意見・感想等,全員が毎回1回以上発言するよう心がけてほしい。 |
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