CODE
012
担当教員
丸 山 優
テーマ
イノベーションの経済学
著書・論文
研究課題等
〔研究課題〕
1.厚生経済学または社会的選択の理論(特にA-センの 業績検討)
2.新産業創出のメカニズムの調査研究
ゼミ概要
(1)内容・方法
新産業創出は現代経済人にとって一つの強迫観念にまでなっている。本ゼミでは,文献資料調査(新聞・雑誌記事を集めTVの報道番組を観ることを含む)と実地調査をつうじて,
成長が期待されるニュービジネスが,いまの日本でどのように展開されているかを調べる。製品(サービスを含む)の革新ならびに製品の生産・流通方法の革新要するにイノベーションが,どのような条件に触発され,どのようなメカニズムで生まれているかを調べる。
環境関連分野と医療・福祉分野では,逆になぜ市場メカニズムがうまく機能しないのかを研究する。しかし,いまの環境行政,社会保障行政のままでよいわけでは断じてない。そこで併せて,市場メカニズムと政府の公共政策のベスト・ミックスはどのように実現されるのかを研究する。これは環境ビジネス,医療・福祉ビジネスが本格的に成立する条件を検討することと同じである。
(2)履修上の注意
起業家になりたいと思っている人はもとより,新規雇用を生みだす成長分野はどんなもので,いまはどう展開しているかに関心をもつ人が履修を希望してほしい。
経済学でいう福祉(厚生)は社会福祉学でいう福祉とどう違い,どうかみ合うのか,どのようなメカニズムが国民の福祉(厚生)を増進させるのか少なくともそのようことをつきつめて考えたい人が履修を希望してほしい。
指定するテキストをゼミで全部検討するとは限らないが,全部読破するのが原則である。
使用テキスト
担当教員からのメッセージ
高杉晋吾 『循環型社会の「モデル」がここにある』ダイヤモンド社2001
西村国三 『医療と福祉の経済システム』筑摩書房(親書)1997
広井良典 『日本の社会保障』岩波書店(親書)1999
どんなに縁遠く思われる事柄にも問題を発見し,解決策を考え,自分の言葉でまとめてみる――皆がそのような能力を身につけることができるゼミにしたい。
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