CODE 009 担当教員 西 村 一 彦
テーマ エコロジーのための行動規範
著書・論文
研究課題等
[論文]
“Introduction of New Technology with a Sound Transition of the Input Output Structure,” Economic Systems Research(2002)forthcoming
「結合生産財市場の自律的調整と加速的調整の可能性」電力経済研究44(2001)近刊

[研究課題]
リサイクリング,結合生産の経済分析

ゼミ概要
〔内容・方法〕

 「グローバルに考え,ローカルに行動せよ」という有名な言葉があります。もとの意味は,「地球全体の(グローバルな)環境問題は,国や地域の(ローカルな)努力によって解決せよ」というものですが,さらに拡大解釈すれば,「人間社会全体の(グローバルな)問題は,結局は社会を構成する我々個人のローカルな行動によって解決される」ということになります。

 それでは,どのような行動をとればそれが「グローバルに考えた」ことになるのでしょうか。環境に優しそうな活動(電車に乗らずに歩くとか,太陽光発電システムを導入するとか)を適当に,気ままに行なえばいいのでしょうか。世の中には環境問題に関心のない人も多くいますが,このような人たちの存在をどのように考えたらいいのでしょうか。このような問いに答えていこうとするのが当ゼミナールです。

 人間社会は,我々個人,あるいは企業が勝手に行動し,生産・消費活動を通じて相互作用し合う組織体です。当ゼミナールでは,このような人間社会を「規範的」に分析していくことで,上記の問いにアプローチします。したがって,ある程度ミクロ経済学や,厚生経済学の理論を用いて,議論していきます。ただし,これらをマスターしたその先には,環境情報学,環境管理学,産業生態学などの,実践的でしかも未開拓の研究分野がごろごろしていることがわかると思います。

〔履修上の心得〕

 当ゼミナールを進めていく上で,便宜上数学を若干用いますが,その都度丁寧に解説するつもりです。事前に知識がなくても,問題意識があり,論理的に考えることが好きな人を歓迎します。尚,当ゼミナールは,実はライフサイクルアセスメント(LCA)や,費用便益分析(CBA),環境格付け,などの実務的な評価・分析方法や,循環型社会形成などとも密接な関係があります。これらに興味のある方の参加も大歓迎です。

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後日,指定します。  


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