CODE 008 担当教員 中 村 智 彦
テーマ グローカライゼーションと地域経済
著書・論文
研究課題等
(論文) 「地域活性化と中小企業の国際化」, 『ボーダレス時代と中小企業の国際競争力』,大阪府立産業開発研究所1999年3月。「中小企業における集積の活用とネットワーキング―大阪・ナニワ企業団地の実例研究」, 『中小企業21世紀へ展望』,1999年3月,日本中小企業学会編,同友館。
(研究課題) 中小企業のネットワーク化と地域経済開発

ゼミ概要
ゼミのテーマ

 今,これを読んでいる部屋の中を見渡してみてください。どれくらいのものが外国製ですか?例えばユニクロのほとんどの製品が中国製品です。パソコンは,台湾やシンガポール。ファックスは,マレーシア。蛍光灯はインドネシア製かもしれません。身近なところに,どんどんと外国製品が入り込み,価格も安いし,品質もよくなっています。そうしたかたちでのグローバリゼーションは,どんどんと進んでいます。一方で,地域の重要性も指摘されるようになってきています。いくら国際化が進んだからといって,知多半島に住みながら毎日,香港に通勤することはできません。住むためには,働く場所が必要です。そして,学んだり,遊んだりする場所も必要です。これらが揃ってこそ「生活」するということになる訳です。そうすると,必ずしも国際化だけが,幸福な生活を創り出してくれるものではないということになります。だからこそ,もう一回,地域を見直そうというのがローカライゼーションです。
 グローバリゼーションとローカライゼーションを調和させた環境を創り出していくにはどうしたらよいか。これがこのゼミのテーマです。
なお,今年度は,国内問題を中心に扱います。海外の地域経済問題等に関しては来年度
以降,取り扱っていく予定です。

受講要件

・今までの成績は問わない
・好奇心旺盛であること
・自分で考えることが好きであること
・色々な人と話しをするの好きであること
・歩き回ることが好きであること
・パソコンに抵抗感がないこと

内容

今年度のゼミの内容は以下の項目を計画している。

・イントロダクション(講義についての説明) 
・「地域経済論」で,なにを学ぶのか
・国際社会の中で変貌する日本経済 
・日本の地域経済政策の変遷
・「地域」をどう捉えるか
・中部地方の経済と現状
・知多半島の経済と現状 
・グローバル化と中小企業(製造業)
・変貌する下請けシステム 
・急成長するアジアと日本企業の海外進出
・グローバル化と中小企業(商業) 
・産業インフラ整備とその問題
・地方分権と地域経済 
・新規創業者と後継者問題
・インターネットの与える地域経済へのインパクト
・グローバリゼーションへの視点(まとめ)


進め方

 当ゼミでは,ある事象に関して「自分の頭で考える」ことを行えるようにしたいと考えている。学生諸君は,今まで何か与えられた「正解」を覚えることが「勉強」であると考えてきたはずである。当ゼミでは,そうした「暗記」を要求するのではなく,自分で資料,データを収集し,それを分析し,考察し,さらに発表するという一連の作業を身につけることを目標にしている。
 講義の中で,ゼミ生はプレゼンテーション能力とレポート作成能力を身につけていくことも目標とする。なお,ゼミでのプレゼン,レポートの提出,討論への参加を行わなかった場合には,単位は与えない。「試験がなく,レポートだけで,出席して座っていれば単位がもらえる」と考えて参加すると,ひどい目に会うので,やめておくこと。

フィールドワーク

 年数回程度,地域の実情を知るという目的でフィールドワークを行いたい。中小企業の経営者との懇談や,製造現場や商店街などの視察も予定している。できれば,他大学の同テーマを扱っているゼミとの交流も行いたい。

使用テキスト 担当教員からのメッセージ
島田晴雄産業創出の地域構想東洋経済新報社1999年
また,新聞には毎日,目を通すこと。(新聞は,日経新聞および一般紙を指す。)
 今なら,もれなくこのゼミの一期生になれます。そのかわり,全て前例なく,自ら切り開いていく意欲が必要です。人とは違ったことがしたいという意欲ある学生を待っています。メールでの問合わせはtom@n-fukushi.ac.jpまで


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