ゼミナール |
57 |
担当者 |
杉 本 充 |
テーマ |
「エイブル・アート」を考える |
授業計画 |
ゼミテーマとして掲げたエイブル・アートという言葉は,現在、 必ずしも一般的な言葉ではありませんが,障害をもった人々の芸術表現を新しい視座で見直そうという趣旨で開かれた 1995 年の展覧会以来,運動を支援する人たちの間でよく聞かれるようになってきた言葉です。このゼミでは障害児・者の描いた絵や陶芸作品を鑑賞することや,その表現活動をサポートする立場で書かれた著書や報告,資料などをもとに調査研究すること,また,実際にいろいろな素材を使って皆さん自身で描き,作陶するなどの経験もしてもらうつもりです。そうした活動を通して,障害をもった人にとっての表現活動の可能性(エイブル・アート)を追求し,そのサポートのあり方も含めて考えていきたいと思っています。
さて,こんなふうに書くと,いかにも障害者の問題だけにシフトしたテーマでやっていくように聞こえるかもしれません。しかし,実は,表現活動はあらゆる人にとっての可能性の追求なのだという視点が重要です。エイブル・アートを考えることは自分自身の可能性を考えること,人間について深く考えることなのだと捉えていきたいと思います。 |
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