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406 |
担当教員 |
近 藤 修 司 |
テーマ |
医療福祉の今日的課題とソーシャルワーク実践 |
著書・論文
研究課題等 |
医療福祉概論(共著, 学文社)1997年
介護マニュアル(共著, 中央法規)1991年
難病の心理・社会的問題をめぐって(共著, 愛知県医師会発刊)1987年
難病をめぐって(共著, 愛知県医師会発刊)1986年 |
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ゼミ概要 |
[内容・方法]
今日, 医学・医療技術の進歩によって, 尊厳死, 臓器移植, ターミナルケア, インフォームド・コンセント等, 現代の医療現場においては, 新たに多くの課題が提示されています。 そして, 疾病・障害の長期化, 難治・重度化によって, 患者・家族の生活全般に大きな影響が及ぼされ, 従来の狭義の医療のみでは対応出来ないことが明らかになってきています。
すなわち, 病気の治療(CURE)だけでなく, 病気や障害とともに生きる人たちの生活全般への配慮(CARE)をも包括した, 生活の質(QOL)にも目を向けることが重要となり, 医療ソーシャルワーカー(MSW)の果たすべき役割も大きくなってきています。 現実に近年, MSWの働く場も従来の病院から介護老人保健施設, 在宅介護支援センター等へと拡がっています。 つまり, 援助の枠組みも一施設の中から生活の場に密着した地域へと拡大してきているわけです。
そこで, このゼミでは, まず3年前期において, MSWの業務の実際について, 1989年に厚生省の医療ソーシャルワーカー業務指針検討委員会の報告書として出された 『医療ソーシャルワーカー業務指針』 等を参考に, 具体的に学んでいきます。 その際, 現任のMSWである私自身の体験や援助事例の紹介も行っていきたいと考えています。 また, 病院・介護老人保健施設・在宅介護支援センター等のソーシャルワーカーの方々をゲストにお迎えし, それぞれの現場の実情と, 現在抱えておられる課題を講義していただくことも予定しています。
続いて3年後期では, 医療福祉の様々な今日的課題の中からひとつ若しくは複数のテーマを決め, それに基づいて問題関心別のサブゼミに分かれ, 『ゼミ論文集』 を作成する取り組みを行います。 (過去3年間は介護保険を始めとして, ターミナルケア, 臓器移植をテーマに論文集を作成しました。 )そして, その取り組みが4年の本格的な卒論の取り組みにつながっていくよう指導していきます。
[履修上の注意]
私は難病相談の専門機関で仕事をしていますので, 医療福祉の様々な課題の中でも, 専門とするところは 「難病患者とその家族の心理・社会的問題とソーシャルワーク」 です。 また, 難病患者さんの多くが在宅で療養生活を送られているため, それを支える地域の保健・医療・福祉の連携, ネットワークの在り方にも特に関心を持っています。 しかし, ゼミではゼミ生の問題関心を尊重し, 難病に限らず医療福祉に関係する様々な問題を広くとりあげ, 共に学んでいきたいと考えています。
文献研究と共に各種研究会に参加し, 現場の実情を学んでそれを研究に反映していくことは大切なことです。 医療福祉に関係する各種研究会主催の 「学習会」 を紹介しますので, 積極的に参加出来る人を望みます。
大学生活の集大成であり, 卒業後, 福祉現場で働き実践していく原点となる卒論の執筆を貫徹することはもちろん, ゼミ生相互が支えあってよい仲間づくりをしていくことも大切なことと考えます。 共に成長していくため私自身も努力をしていきますので, ゼミ運営への積極的な参加, そして仲間づくりの出来る意欲のある学生の参加を望みます。
所属決定者は, 参考文献一覧に紹介する文献の中から一冊を選び, その感想文を4月の初回ゼミの時に提出して下さい。 |
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使用テキスト |
担当教員からのメッセージ |
未定。 専門演習開始後に指定します。 |
働き学ぶことは現場に入ればより必要になります。 ゼミでの取り組みを通して, 学ぶことの厳しさと楽しさを共に分かち合えることが出来たらと思っています。 |
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