CODE 317 担当教員 野 中   猛
テーマ チームワークによるエンパワメント
― ソーシャルワーカーの資質と技能 ―
著書・論文
研究課題等
著書
『病院医療と精神科リハビリテーション』 (共訳), 星和書店, 1993年
『ケースマネジメント入門』 (監訳), 中央法規出版, 1994年
『慢性疾患と家族』 (監訳), 金剛出版, 1994年
『図説ケアマネジメント』 中央法規出版, 1997年
『精神障害者のための就労支援ガイドブック』 (共編), 金剛出版, 1997年
『ウィニコット入門』 (共訳), 岩崎学術出版, 1998年
『分裂病からの回復支援−精神障害リハビリテーション論集』 岩崎学術出版, 2000年

ゼミ概要
〈目 標〉

 わが国の医療, 保健, 福祉の領域は, これまでにない変革期を迎えている。 実社会の数多くの場面でソーシャルワーカーへの期待が高まっている。 講義や実習を通して学んだものを自分の人生と統合して, 臨床現場で実際に機能するソーシャルワーカーとなるための学習と訓練を行う。 また, その教育過程そのものも研究対象となろう。

〈内容・方法〉

 とりあえず以下の大枠で進行したい。 参加する方々の積極性, 自主性, 内発的動機, 興味関心, 集団力動, 現場からの要求などに従って, 学ぶ場を共に創り上げていきたい。
1) 基礎編 (3年前半) 
学生個人の志望動機, アイデンティティ確認, 対人関係技能などから始め, 面接技術, 訪問技術, 集団力動論, 家族論, 社会生活技能などを学ぶ。
  (中間目標の設定と中間評価)
2) 技術編 (3年後期)
夏休み中の実習体験をふまえ, 各種疾病, 各種障害の事例を題材にして事例検討を行う。 この過程で, 臨床現場の実態, 他職種の理解, チームワーク, ケースマネジメント, エンパワメントなどを学ぶ。
  (中間目標の設定と中間評価)
3) 研究編 (4年前期)
自分の発見した興味に従ってそれぞれが研究する。 研究計画, フィールドワーク, 文献研究, 中間発表, 論文作成といった過程を学ぶ。 英語読解, 統計処理, パソコン利用法についても必修である。
  (最終目標の設定と最終評価)

〈要 望〉

 大学卒業後もしくは大学院卒業後に, 医療・保健・福祉の現場で, 本気でソーシャルワーカーの業務に就きたいと志望する方々を求める。 机上の知識と理論だけでは役立たないし, 愛と行動力だけでも空回りになってしまう。 技術職の基礎教育として有効な場となれば幸いである。

〈履修上の注意〉

 今の段階で 「どのようなソーシャルワーカーになりたいか」 というテーマについて, 400字詰め原稿用紙 3〜5 枚にまとめて, 希望票に添えて提出されたい。


使用テキスト 担当教員からのメッセージ
『医療科学 第 2 版』 江川寛編, 医学書院, 2000年
『我が国の精神保健福祉 (平成 12年度版)』 厚健出版, 2000年
『精神障害リハビリテーション学』 蜂矢英彦, 岡上和雄監修, 金剛出版,
2000年
『ケアマネジメント実践のコツ』 野中 猛著, 筒井書房, 2001年
 大学でのゼミは, 私にとっても新鮮な体験です。 文字通り, 一から一緒に創り上げていきたいと考えています。


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