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312 |
担当教員 |
長 沼 建一郎 |
テーマ |
社会保障論演習 「医と法の対話」 |
著書・論文
研究課題等 |
「社会保障改革論議と 『保険原理』
― 『社会保険』 を再考する―」 『保険学雑誌』 564 号, 1999年
「民間保険における 『保険原理』 とは何を意味しているのか」 『社会保険旬報』 2025 号, 1999年
「生活リスクにかかる主観的評価と保険価格」 『日本リスクマネジメント学会報』 30号, 1999年
「再構築が不可避な年金・医療制度」 『2025年の世界と日本』 所収 (宮川公男編, 東洋経済新報社) , 1998年
「介護サービス契約のあり方に関する一試論」 『21 世紀の社会保障改革に向けた視点 (ニッセイ基礎研究所・設立 10周年記念論文集)』 所収, 1998年
「消費者契約立法と生命保険契約」 『生命保険経営』 66 巻 4 号, 1998年
「生命保険契約モデルの変容」 『保険学雑誌』 558 号, 1997年 |
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ゼミ概要 |
1. 内容
現代医療をめぐる重要なトピックスを取り上げて, それらを 「医と法」 の立場から多角的に検討するというユニークな企画が, かつて雑誌 『法学教室』 に 2年間にわたって連載されたことがある。
それぞれのテーマについて, 医療の専門家 (医師・医学者等) と法律の専門家 (法学者・弁護士等) の双方が, それぞれ見開き 2 頁ずつでコンパクトに, しかも分かりやすく解説するという興味深い企画であった。
本演習ではこの連載を基本的なテキストとして, 参加者が興味のあるテーマを取り上げて会読し, 議論するという形で進めていきたい。
連載 「医と法の対話」 で扱われたテーマは下記の通りである。
- 「脳死」 「インフォームド・コンセント」 「がん告知」
「尊厳死」
「精神医療」 「在宅医療」 「堕胎」 「輸血拒否」
「救急医療」
「人工生殖」 「新薬臨床試験」 「AIDS」 「遺伝子治療」
「ホスピス」
「在宅看護」 「骨髄バンク」 「人工透析」
「DNA 鑑定」 「安楽死」 「臓器移植」 「老人医療」 「代理母」
なお上記テキストは, 基本的には医学および法学の立場から書かれているものだが, 参加者に特段の前提知識は求めない。 法学については, 演習
担当教員 が多少アシストできよう。 医学については演習
担当教員 も知識ゼロであるので, むしろ参加者の中で詳しい人がいると嬉しいが, 上記 『法学教室』 は主に法律の初学者向けの雑誌であるから, まあ何とかなるだろう。
ただし医療および法律学にそもそも興味・関心が持てないという人は, 止めておいた方が無難である。 その意味ではどんなテキストなのか, 図書館等で一度見てみると良いと思う。 (あるいはオフィスアワーに研究室に来て頂ければ, 相談にも応じる。)
また上記連載にはないテーマでも, 参加者の興味があるテーマについては適宜取り上げたい。
2. 進め方
参加人数にも拠るが, 3年次では, 個人 (ないしはグループ) による報告を 4 回程度課す予定である。 上記連載 (1991〜93年) からすでに 10年近くが経過しているため, その間の変化 (社会や価値観の変化, 医学や技術の進歩等) をあわせてフォローする必要があろう。 報告者以外も事前に準備を行い, 積極的に議論に参画することは当然の義務である。
またレポート提出を 3 回程度課す予定であり, 4年次では最終的に個人単位のゼミ論文 (原則ワープロ) を課す。
その他の諸運営については参加者と相談していきたいが, 参加者による自主的な運営を基本としたい。 ただし一定の規律は求めるので注意されたい。 (無断欠席・遅刻は認めない。)
なお本演習では全体としてのフィールドワークは行わず, またその他の行事等も比較的少ないと思う。 (参加者がこれらを自主的に企画することはもちろん妨げない。)
3. 演習担当教員 について
演習担当教員 は, 本学着任 2年目であり, 講義では社会保障論等を担当している。 理論研究・制度研究を主としてやっているので, 演習でも, 物事を考える機会は提供できると思う。 (逆に現場ですぐに役立つような技能の習得は期待できない。)
他の専門演習と比べる術を持たないが, かつて参加者から 「(私の演習は) 厳しい」 と指摘されたことがあるので, そうなのかもしれない。 しかし演習では参加者が好き勝手に (よくいえば自由闊達に) 議論を展開しているようにしか見えないので, 真相は謎である。 もっとも演習の中味は雰囲気も含めて, そのときの参加者によって決まる部分が大きい。
4. その他
希望票提出段階で, 具体的なテーマ希望等が確定している必要はないが, 関心領域や問題意識については記載されたい。
なお 「医療福祉」 ユニットに配置されたため, 上記テーマを設定したが,年金領域に興味・関心がある学生が一定数いることを勘案し, 公的年金や企業年金・個人年金に取り組みたい学生についても受け入れることとする。 またそれ以外でも, 演習
担当教員 の指導可能な社会保障論領域のテーマであれば (たとえば医療・介護保険, 福祉国家論, 民間保険, 家族政策等), 受け入れを検討する。 |
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使用テキスト |
担当教員からのメッセージ |
上記の通り (『法学教室』 127 号 (1991.4) 〜150号 (1993.3))。 教材は当方で用意する予定。 |
概要をよく読み, 情報を集め, よく考えて選ぶように。 |
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