ゼミナール |
23 |
担当者 |
斎 藤 文 夫 |
テーマ |
家族・「施設」から,「少人数の仲間」「社会的に支えられた暮らしの場」へ |
授業計画 |
20 世紀後半,「施設から地域生活へ」をキーワードに社会福祉が異なる 2 つの道に分かれた。その1つは,QOLに限界があると「充実した施設」を廃止し,地域のホームで一層濃密に社会的支援を行うもので,家族扶養を前提としない。他方は,「限りなく貧しい施設」を攻撃して,実は家族・保護者に責任を押し戻し,社会福祉の縮小を目指すもので,家族扶養を隠れた前提とする。前者は北欧,後者は日本の基礎構造改革の立場である。
本ゼミは「グループホームの条件を北欧並に改善しない」し,また「入所施設の個室を標準化もしない」現行の基礎構造改革路線を,有罪とする側と弁護側に分かれ,丁寧に実証的に調べ,ディベートを行う。テーマ抽出それ自体が前期の学習課題だが,例を示す。『家族扶養は選択肢,少子化と国民性からの要求である』VS『福祉への蟻の一穴,やむなき選択』,『老人,知的障害者の個室は危険,孤立化する』VS『個の発達の土壌である』等。 |
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