CODE 206 担当教員 垣 内 國 光
テーマ 児童福祉・保育と子育て支援
著書・論文
研究課題等
著書:編著
『社会福祉の利用者負担を考える』 1993 年 ミネルヴァ書房, 単著 『保育 「改革」 と保育の未来』 1994 年 ひとなる書房, 共著 『子どもの世界と福祉 (子どもの権利条約時代の児童福祉第 1 巻) 改訂版』 1999 年 ミネルヴァ書房, 共著 『現代家族の育児実態に関する地域調査報告書』 1997 年 ひとなる書房, 共著 『児童福祉改正と公立保育所の役割』 1998 年 ひとなる書房, 編著 『希望としての学童保育』 1999 年 大月書店
現在の研究テーマ
現代家族の育児困難と子育ての社会化

ゼミ概要
 現代日本の労働者家族は, かつてない低出産率と育児困難の危機にさらされています。 女性が一生の間に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が 1.4 にまで低下するなかで, 政府はエンゼルプランと称する 「育児支援対策」 を展開しています。
 家族の地域からの孤立化と核家族化のなかで, 育児文化が伝承されず育児不安が一般化し, 母親の育児負担が増大しています。 現代の子育て問題は, 家庭や母親がしっかりしさえすれば解決する問題ではありません。 育児支援は, 子育ての共同性回復の営みとして位置づけられなければなりませんし, 地域・家庭をも視野に入れた公的な児童家庭福祉の政策実践で対応すべきものです。
 このゼミでは, 現代社会の 「安心して子どもを産み育てる」 ことが困難な実態に着目し, その背景をさぐりながら, 保育・養護システムと実践を軸にして社会的な援助のあり方を探求します。
 3年は, それぞれ事前学習をしたうえで, 1日保育所実習, 1日養護施設見学, 母子生活支援施設見学, 養問研参加 (6月), 保育合研集会参加 (8月上旬) などをおこないます。 いずれも簡単な報告集をつくり反省会を行ない, 以後の班研究や卒論に役立てます。br>  夏休みに合宿 (2泊3日) を行って前期の反省をした上で, 9月からは本格的な研究に入ります。 11 月には4年生の就職活動体験に学ぶゼミ内就職セミナーを, 12 月には3年のまとめとして班の研究発表会を行います。 2月にはレクをかねて合宿を行い, 各自の 「私の就職戦略」 を発表します。
 4年生では, 各自の卒論と就職活動に全力をあげます。
 この頃にはすっかりゼミ仲間の団結ができあがっているでしょうが, 厳しい就職活動を行いながら, 卒論を書かなければなりません。 卒論テーマは児童福祉に限定はしません。 思いっきり自分が研究したいテーマに取り組んで下さい。 地域福祉問題や医療福祉問題に取り組んだ先輩もいます。
 99 年度卒業の先輩の卒論は製本して図書館に入っていますので先輩の血と汗と涙の結晶をご覧下さい。
 卒論を書き上げてゼミは4年生の 11 月初めに閉じられます。 その後は福祉士合格をめざして励まし合って勉強します。

〔履修上の注意〕

 ゼミの主役は学生です。 自らが主役であるということは, 楽しいことです。 自らが主役であるということは, 仲間とともに学ぶということです。 垣内ゼミでは, 計画の策定から実行まで基本的に学生がすべて行います。 ゼミの運営も司会進行もすべて学生が行なうことになっています。 垣内は隅に座っています。
 垣内ゼミには, 社会福祉士か保育士のいずれかもしくは両方の資格取得をめざすヤル気のある学生が希望することを期待します。 公務員上級職, 公務員保育士, 施設保育士指導員, など福祉職保育士職をめざす学生に来て欲しいと思います。 社会福祉士は本気で全員現役合格を目指します。 そのために, ゼミでの支援を積極的に行います。 保育士検定試験の支援も行います。 今年は, 夜間にゼミを開講することになりました。 デイタイムの学生の希望も大歓迎します。
 このゼミはやりがいがあって自主的な楽しいゼミといえるでしょう。 卒業するとき別れることが本当に辛くなるようなすてきなゼミにしたいと願っています。 私も精一杯, 努力するつもりです。
 希望票の裏面には, 自己アピールと取得予定資格を記入して下さい。

使用テキスト 担当教員からのメッセージ
特定のテキストは使わない。  垣内ゼミは自由で活発なゼミですが, 出欠には規律も求められます。 ヤル気があってゼミを盛り上げたい学生はぜひ垣内ゼミにどうぞ。


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