ゼミナール 15 担当者 大 濱   裕
テーマ 第三世界の貧困と国際社会経済の仕組み
授業計画
 今日,国際社会は不安と激動の最中にある。世界的経済不況の兆しと同時テロに続く政治軍事的紛争の展開の下で,最もその影響を被り苦しんでいるのは第三世界の貧困層と言われる人々である。相次ぐ自然生態系の破壊や社会の非民主化と貧困の拡大は彼ら自身の責任の結果であろうか?それらを生み出す真の原因は,実は,私たちが当たり前の様に思っている国際社会経済システムの仕組みそのものの中にある。
 このゼミでは,前期には私たちの生存基盤の一つである「食糧」に焦点をあて,世界の半分が飢えに直面している原因を探りながら国際経済社会システムの実態を分析理解してゆく。また,後期にはその対象を「環境」・「貧困」・「人権」・「平和」等に広げ,私たちが直面する様々な課題が複雑にかつ確実に国際社会経済システムにおいて連動している姿を学生諸君の調査研究を通して描き出してゆく。真の意味で国際的視点を主体的に養いたい学生諸君の参加を希望して止まない。


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