CODE 118 担当教員 辻 村 禎 彰
テーマ 介護保険下の老人福祉施設と在宅サービスを考える
著書・論文
研究課題等
  • 社会福祉士・介護福祉士養成講座 「新版地域福祉論」 相川書房 「地域 (施設) を拠点とした地域福祉実践」 −宇治明星園の事例― 2000.3.10 p.223〜232
  • 介護保険下における特養のあり方」 1999.10.1財団法人老人生活研究所発行 「老人生活研究」 p.4〜12
  • 「介護保険導入による特養ホームへの影響と対策」 「真の公的介護保障めざして」 あけび書房KK1998.6.15 p.57〜80

ゼミ概要
 1963 (昭和38) 年に施行された老人福祉法は, 早いもので40年近くになろうとしています。 その間の例えば高齢化率の推移を見てみると, 6%であった高齢化率が今や3倍近くの18%になろうとしています。 大変な勢いです。 もう世界一になっているのでなかろうかと思っています。
 そうなると高齢者対策について世界中探してもお手本がなくなってしまうのではなかろうかとも思ったりします。 高齢率が変われば政策も変わっていかなければならないと言われていますので, わが国は今大変な事態を迎えているといってもいいのではなかろうか。
 施設中心でスタートした老人福祉法は今や施設と在宅の両サービスを具備した機能を老人福祉施設に持たせ, 社会福祉士や介護福祉士を育成していく教育的機能までも果せるようになっています。 まさに地域に貢献する施設になってきています。
 この40年程の間に雑居部屋から今や個室とユニットケア (新型特養) までに変わってきています。 30年程前から福祉経営に携わってきているものからすると, 想像もつかない変わりようです。 この先どう変わっていくのか, 学習を怠っていると世の変化についていけないことになってしまいそうです。
 これからの世の担い手となる福祉学徒の皆さんが, 3年生から2年間みっちりと学習し, 福祉施設の担い手 (福祉経営者) になってご活躍されんことを祈らざるを得ません。
 そこで, ゼミ生は, 2年生の春休みに老人デイサービスセンター・老人短期入所施設・養護老人ホーム・特別養護老人ホーム・経費老人ホーム・老人福祉センター及び老人介護支援センターか, 介護保険法でいう介護保険施設 (指定介護老人福祉施設・介護老人保険施設・指定介護療養型医療施設) , それとも指定居宅サービス等 (訪問介護・訪問入浴介護・訪問リハビリテーション・居宅療養管理指導・通所介護・通所リハビリテーション・短期入所生活介護・短期入所療養介護・痴呆対応型共同生活介護・特定施設入所生活介護・福祉用品貸与) か指定居宅介護支援等に出掛けて, 最低1週間のボランティアをさせていただき, 現場の実情をとも角ご自分で把握してきていただきます。 1回目のゼミの日に春休みのボランティアのレポートを400時詰原稿用紙であれば5枚から6枚 (資料は別) にまとめて提出していただきます。 2回目のゼミから発表をしてもらいますので, 必ずご自分の控えをとっておいてください。
 介護保険下の施設並びに在宅サービスの現状がどうなっているのか, どんな課題があるのか, どんなことに関心を持ち, ゼミで具体的に学習を深めていきたいのかといったことについてお聞かせ下さい。 全ゼミ生から発表が終わってから, 改めてゼミ生お一人お一人学習を深めていきたいことについて, 聞かせていただきます。 学習課題別にグループをとりあえず編成, 例年ですと制度政策班, 施設班, 在宅班に編成し, グループで学習を深め, それをプロゼミの日に発表していただきます。 全ゼミ生がこうして学習を深めていきます。 3年生のゼミ終了後か, 4年生になってからゼミ論の構成について全ゼミ生で検討していただきます。 その時又改めて具体的に学習が不足している点について明らかにしていきながら, 学習を深めていきます。
 4年生の夏休みに入る前に, とりあえずゼミ論の構成を踏まえて執筆活動に入っていただきます。 4年生のゼミの後期の初日目 (9月下旬) にそれを持ち寄って, 全ゼミ生の洗礼を受けて, ゼミ論を仕上げていきます。 ゼミ論を学校に提出後 (社会福祉士の試験後) , 自費出版にむけて編集作業に入り, 卒業式当日本を手に持ってもらいゼミ活動はこれで終了します。
 こうした取り組みの中で築かれていく人間関係は, もう一つの家族となって絆は固くなっていきます。 それが卒業後も年1回のつどいの開催になっていっています。 辻村ゼミは, 旧辻村ゼミ生 (卒業生) が10年間で135人, 新辻村ゼミ生 (卒業生) が3年間で32人の総勢167人を数えています。 ゼミ活動に卒業生が参加してゼミ活動を支えてくれています。 又, 卒業後の年1回のつどいは, 卒業後の悩み事などお互いが出し合い支え合って, 今では赤ちゃんをつれて参加してきています。 ゼミを担当したら, いつまでも担当している感じでいます。
 最後に, 春休みのボランティアに泊り込みで京都まで来たい方は, 白川明星園 (0774−21−6055) の辻村 (明星園グループ施設長代表) までご連絡下さい。 宇治市内で社会福祉事業を6ヶ所にて取り組んでいますのでガイドさせていただきます。
 ゼミ生はとりあえず卒業後は, 施設 (老健含む) 並びに在宅サービス等 (社協・公務員など含む) に就職したいと考えている方, それも具体的に深めていきたいという意欲を強くもっている学生並びに問題意識をもっている方から受入れていきたいと考えています。
 無論, 2年間頑張っていくという意気込みをもっていることが前提です。 ご検討下さい。

使用テキスト 担当教員からのメッセージ
随時ご紹介します。
*できれば毎年発行している第1法規出版KKの老人福祉関連法令通知集をはじめ老人保健法関連法令通知集, そして福祉新聞, シルバー新報などにお目を通すことをお勧めします。 学習が深められます
 ゼミ生が主体的に楽しく勉強していくお手伝いを今年も週1回母校に通わせていただきます。 どうぞ。 ご自分を誉められるように頑張って下さい


(C) Copyright 2002 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。