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116 |
担当教員 |
児 玉 善 郎 |
テーマ |
高齢者の生活を支える住居とまちの環境 |
著書・論文
研究課題等 |
- [著書]
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『高齢者の住まいと交通』 (共著) 日本評論社, 1993年
『都市と高齢者−高齢社会とまちづくり』 (共著) 大成出版社, 1994年
『住まいの論理』 (共編著) 嵯峨野書院, 1995年
『NPO教書−創発する市民のビジネス革命』 (共著) 風土社, 1997年
『安全と再生の都市づくり』 (共著) 学芸出版社, 1999年
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[論文]
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「大都市インナーエリアにおける特養ホーム入所者の入所前の居住実態に関する調査分析」 日本都市計画学会, 1994年
「高齢者の住宅復興の課題と展望」 日本建築学会, 1998年
「復興公営住宅における高齢者の住生活の実態と課題」 日本建築学会, 1999年
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ゼミ概要 |
[内容・方法]
高齢者が住み慣れた地域において安全で快適な生活を継続するためには, 生活の基盤となる住居やまちの環境の問題が重要となる。 本ゼミでは, 高齢者の住居とまちの環境に焦点をあて, 現状の課題を把握し, 改善のあり方について検討することをねらいとする。
ここで, 住居とまちの環境とは, ハードな物的な環境だけでなく, そこで営まれる生活に関連した家族環境, 地域のコミュニティ環境, ケアサービス環境といったソフトな環境を含めて幅広い概念としてとらえる。 対象とする環境要素としては, 住居をはじめとして, 道路・交通機関, 公園, 公共的施設, 生活利便施設など生活にかかわるまちの要素について幅広く対象とし, まちづくりのあり方として問題を捉える。 また, 生活の拠点としては, 住居だけでなく, グループホーム, 特別養護老人ホーム等の入所施設や長期療養施設としての病院なども広い意味での居住施設として検討の対象に含める。
ゼミナールの進め方としては, 最初に, 高齢者の住居とまちの環境に関する現状の問題や課題について, 文献, 統計資料や既存研究論文等を調べることにより, 基礎的な認識を深める。 また, 国内や海外における高齢者・障害者の居住環境に関する先進的な取り組み事例についても既存文献をもとに整理し学ぶ。 その上で, 各自の興味, 関心に応じて, いくつかのグループに分かれて, 高齢者の住居とまちの環境に関するテーマを設定し, 文献研究や実態調査にもとづき研究を行い, レポートをまとめる。 各グループのレポートの報告にもとづいて討論を行うことにより, さらに理解と認識を深める。
4年生においては, グループ研究での経験を踏まえて, 各自が自主的, 主体的に研究テーマを設定し, 独自の調査を企画, 実践することにより専門演習論文をまとめる。
[履修上の注意]
本ゼミの履修を希望する者には, 高齢者の住居やまちの環境に対する強い関心と探究心が求められる。 また, 高齢者の生活や住居の実態, 移動や外出行動をする上でのまちの環境についてのフィールドワークに意欲的に参加することが求められる。
本ゼミを希望する者は, 以下に示す内容のレポートを履修希望票とともに提出すること。
(レポートの内容)
現在, 自分が生活している住居に虚弱な高齢者が生活することを想定した時, どこにどのような問題があるかについて詳しく説明した上で, その問題を改善するための方策について, 図, スケッチ, 文章を適宜用いて, A4レポート用紙2枚程度にまとめる。 |
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使用テキスト |
担当教員からのメッセージ |
早川和男・ 『居住福祉』 ・岩波新書・1997年 |
ゼミの活発な運営には, 学生の自主的, 主体的な取り組み姿勢が不可欠です。 楽しい企画, 社会に貢献する活動などこのゼミに参加することで充実した学生生活になることを期待します。 |
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