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2019年度日本福祉大学・知多市社会福祉協議会・NPO法人なでしこの会
合同企画シンポジウム
「青年層・中高年層にわたるひきこもり支援をめぐって−ひきこもりの中高年齢化および最近の事件を視野に入れて−」を開催します

ねらい

ひきこもり状態にある人は、従来指摘されていた青年層だけでなく中高年層に渡っていることは、ここ数年のKHJ全国ひきこもり家族会連合会の調査や各自治体の調査でも明らかになっていました。このことは今回の内閣府の調査結果(2019年3月公表)でも裏付けられました。40〜64歳の調査結果により、中高年層のひきこもる人は全国推計値で61.3万人に及ぶという結果です。これに内閣府の過去の15〜39歳の調査結果を加えるとひきこもる人の全国推計値は100万人を超えると言われています。この課題に対する適切な対応策の構築が望まれます。

具体的には、従来のどちらかといえば青年層中心のひきこもり支援と法制度ではなく、青年層・中高年層とその家族全てを視野に入れた支援と法制度充実が必要です。これらは当事者や支援関係者の範囲を超えた大きな社会的課題と言えるでしょう。

加えて、今年5月、6月には、中高年のひきこもる人と家族が関与する大きな事件がありました。5月の事件は、ひきこもる人(当時51歳)がスクールバスに乗車しようとしている小学生および保護者を襲ったものであり、加害者となった人が自死するという出来事でした。6月の事件は、家庭内暴力のあるひきこもる人(当時44歳)に父親が手を下すという出来事でした。父親が元事務次官であったこと、また5月に起きた事件を深く懸念した上での行為であったようだということなどが報道されています。

この二つの事件とそれ以前に他の地域で起きているいわゆる8050問題を反映した諸事例などをも踏まえ、その背景理解を深め、不幸な事件を防止するだけでなく、ひきこもる人やその家族が将来に希望を見出すための深く・広い対応策が求められています。

そこで私たちも改めて、青年層から中高年層に渡って有益な支援・支援ネットワーク・法制度のあり方、さらには、ひきこもる人とその家族が社会の中で安心して暮らしていけるよう「共生社会」のあり方についても検討を深めたいと思います。このシンポジウムを、このような重要な課題について家族会の立場、支援者の立場、あるいは地域づくり・コミュニティソーシャルワークの立場、市民の立場などから、議論する場にしたいと思います。

各講師の発言を踏まえ、限られた時間ではありますが参加者の皆様の活発なご参加をこころより呼びかけます。

概要

◆日時

2019年11月24日(日) 開場12:30 開会13:00 (〜閉会17:00)

◆場所

日本福祉大学名古屋キャンパス 北館8階

◆定員

100名(当日参加可能)

◆参加費

500円(当事者は無料、当事者家族は1家族500円)

◆締切

11月15日(金)17:00 ※当日参加可能

◆参加申し込み

以下の申込フォームに必要事項をご入力のうえ、送信してください

◆お問い合わせ先

NPO法人なでしこの会(フレンドシップなでしこ)
TEL:052-882-1119 (水・金 13:00〜17:00)
メール:space-friendship@chorus.ocn.ne.jp

◆チラシ

プログラム

13:00 <開会挨拶>
13:10

15:35
(途中休憩有)
<報告>

①家族会の視点から内閣府「生活状況に関する調査報告書」を読む
−KHJの一連の調査結果をも踏まえ、今後のひきこもり支援に何が必要かを考える−
KHJ全国ひきこもり家族会連合会本部事務局長  上田理香氏

②家族・社会とのコミュニケーションを閉ざしている人にどのように関わるか
−これまでの支援の蓄積を踏まえつつ新たな展開を模索する−
ヒューマン・スタジオ代表・相談員  丸山康彦氏

③中高年齢層にも届く支援の制度・仕組み・ネットワークと窓口・施設のあり方は
−「共生社会」の視点からひきこもり・社会的孤立について社会的理解を広げる−
豊中市社会福祉協議会 福祉推進室長  勝部麗子氏

15:50

16:45
<質疑応答・討論>

コーディネータ
日本福祉大学名誉教授・心理臨床相談室研修指導員  竹中 哲夫氏

16:50 <閉会挨拶>

会場案内

◆日本福祉大学 名古屋キャンパス会場 交通案内
  • JR「名古屋」駅より、中央本線「中津川」行き乗車 「鶴舞」駅下車、徒歩2分。

  • 地下鉄「名古屋」駅より、東山線「伏見」駅乗換

    鶴舞線「鶴舞」駅下車、徒歩2分。

※車でお越しの際には、近隣の有料駐車場をご利用ください。(大学駐車場なし

日本福祉大学 名古屋キャンパス住所
〒460-0012  名古屋市中区千代田5-22-35

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