日本福祉大学・知多市社会福祉協議会・NPO法人なでしこの会
合同企画シンポジウム2015
ひきこもる人と就労に向かう支援
―「急がせない、急がない、自主性尊重の就労支援」をめぐって―を開催します
開催を終了しました。
ねらい
人との交流や社会生活・社会活動が苦手であるというひきこもる人の特性のため、「ひきこもる人」と「就労」は、結びつきにくいと考えられています。特に、ひきこもり期間が長くなればなるほど、その人と就労はなめらかに結びつきにくい課題と感じられます。加えて、「就労に向かう支援」の意味(意義)と有効な手立ては、十分に解明されていませんが、親・家族の立場から「何とか働いて社会自立をしてもらいたい」と願うことは全く自然で切実な思いです。これは同時に支援に携わる者の思いでもあります。
しかし、ひきこもる人のありのままの現実を見ますと、人によって軽重の差はありますが、家族ともあまり顔を合わせない、友人・知人・仲間との付き合いはほとんどない、日中は、買い物に出るのも抵抗があることが現実です。さらに、自宅でも、電話を取らない、宅配便を受け取らない、という状態を見るにつけ、「就労以前の課題が多すぎる。就労を急いでもどうにもならない」という思いにとらわれるのもまた自然です。
本人に聞いても、「働けるわけがないだろう。」「そのうち働く。うるさく言うな。」「ほっといてくれ。」とにべもない応答・曖昧な応答であることが多いものです。
では本人は、こころ密かにどう思っているのでしょうか。「働けるものなら働きたい。」「そうは言っても外に出たり大勢の人と会話をすることが怖い。」「働いている人でも失業する世の中である。履歴書に何年もの空白のある自分は受け容れられないであろう。」「自分は行き詰まっている。」「なるようになればよい。」「とうにあきらめている。」など複雑な思いの中にいるようです。
「ひきこもる人と就労」とは、このように葛藤の多いテーマです。今回は、このテーマを中心に、親の会、地域若者サポートステーション、社会福祉協議会、大学相談室などの報告を踏まえ、広い視野から柔軟に考えてみたいと思います。なお副題を「急がせない・急がない・自主性尊重の就労支援」としましたのは、就労ができない(しない)状態にある人たちとその周りの人たちの思いを十分に尊重しようという意味がこめられています。早期就労をあおるのではなく、就労についてじっくり考えてみたいという意味でもあります。また、ひきこもる人自身も急がずに納得しながらじっくり就労に取り組むという意味も含まれています。
この問題に関心のある方々:家族、市民、支援者、行政関係者、当事者としての若者自身の参加と活発な討論を呼びかけます。
概要
◆日時
2015年11月8日(日) 開場12:30 開会13:00 (〜閉会16:35)
◆場所
日本福祉大学名古屋キャンパス 北館8階
◆定員
100名 (当日参加可能)
◆参加費
無料
◆締切
10月31日(土)17:00 ※当日参加可能
◆参加申し込み
日本福祉大学 心理臨床相談室
FAX:052-242-3056 メール:shinri_kouza@ml.n-fukushi.ac.jp
※大学相談室では、お問合せおよびお電話でのお申込みは受付けておりません
開催を終了しました。
◆お問い合わせ先
NPO法人なでしこの会(フレンドシップなでしこ)
TEL:052-882-1119 (火〜金 11:00〜17:00)
プログラム
13:00 | <開会> |
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13:05 〜 15:15 (途中休憩 10分) |
<報告> ①「若者に聞く
②「社会体験支援事業(まえジョブ)に取り組む若者たちと支援者」
③「若者版地域包括ケアシステムを展開した就労支援」
④「長期間ひきこもる人と就労に向かう支援をめぐって」 |
15:30 〜 16:30 |
<シンポジウム> 上記報告者による討論を行います。 |
16:35 | <閉会> |
会場案内
◆日本福祉大学 名古屋キャンパス会場 交通案内
-
JR「名古屋」駅より、中央本線「中津川」行き乗車
「鶴舞」駅下車、徒歩2分。 -
地下鉄「名古屋」駅より、東山線「伏見」駅乗換
鶴舞線「鶴舞」駅下車、徒歩2分。
※車でお越しの際には、近隣の有料駐車場をご利用ください。
(大学駐車場なし)
日本福祉大学 名古屋キャンパス住所
〒460-0012 名古屋市中区千代田5-22-35