今年はケアマネジメントをめぐる「評価」に注目します。評価は、サービスに直接の影響を与えないかもしれませんが、サービスの質を大いに左右します。ケアマネジメント・プロセスにおける評価、ケアマネジャーやケアプランの評価、サービス提供機関の第三者評価、利用者や地域社会に現れる成果評価、保険者からみた評価、政策評価など、実に多様な評価が求められます。それぞれの目的に応じた評価手法があるでしょう。評価をめぐって、その必要性からわかりやすく勉強し、相互交流をしたいと思います。

日時 : 2011年123日(土)13:00-17:00 / 124日(日)9:30-16:00
場所 : 日本福祉大学 名古屋キャンパス 北館
主催 : 日本福祉大学福祉社会開発研究所
後援 : 日本福祉大学同窓会

【12月3日(土)】 受付:12:30〜 開始:13:00 終了:17:00

概説
講師: 野中 猛 日本福祉大学社会福祉学部教授
基調講演

「評価って何?」

講師: 吉田光爾 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
社会復帰研究部援助技術研究室長
パネル
ディスカッション

「ケアマネジメントに評価は必要か」

パネリスト: 重田史絵 東京都福祉サービス第三者評価者
  馬淵規嘉 社会福祉法人新生会サンビレッジ新生苑施設長
  石川智美 刈谷市介護給付費適正化推進員、介護支援専門員
ケアプランチエック専門職者
  コメンテーター: 吉田光爾 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
社会復帰研究部援助技術研究室長
座長: 平野隆之 日本福祉大学福祉社会開発研究所所長
社会福祉学部教授

【12月4日(日)】 受付: 9:00〜 開始:9:30 終了:16:00

分科会

「福祉サービス第三者評価をケアマネジメントに活かす」

講師: 重田史絵 東京都福祉サービス第三者評価者

「ケアマネジメントの標準化と評価の方法」

講師: 吉田光爾 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
社会復帰研究部援助技術研究室長

「ケアマネジメントの実務評価 
    −現役のケアマネジャーの視点から−」

講師: 服部万里子 立教大学コミュニティ福祉学部教授
NPO 渋谷介護サポートセンター理事・事務局長

「ケアマネジャーによる「介護サービス評価」
    〜利用者満足度、ケアプラン達成度、職員達成感〜」

講師: 高室成幸 ケアタウン総合研究所代表

(敬称略)

※タイトルなど変更となる可能性がありますこと予めご了承ください。

12月4日(日)分科会 − 会場:日本福祉大学 名古屋キャンパス北館
                 時間:9:30〜15:00 全体会:15:00〜16:00

A分科会

「福祉サービス第三者評価をケアマネジメントに活かす」

講師: 重田史絵 東京都福祉サービス第三者評価者

 ケアマネジャーの方がサービス事業所を選ぶ時に第三者評価結果は使えますか? 事業所のサービスの質をチェックするために第三者評価を使えますか?
 福祉サービス第三者評価は、各都道府県それぞれの制度で実施されているものの十分活用されているとはいえません。しかし、「介護サービス情報の公表制度」も来年度からは義務ではなくなってしまう状況下で、事業所のサービスの質を維持・向上するためのツールとして、第三者評価に求められる役割は大きくなってくると考えられます。また、第三者評価をもっと活用すべきであると考えます。
 本分科会では、①福祉サービス第三者評価制度の概要と国のガイドラインを知る、②東京都の福祉サービス第三者評価を知る、③名古屋市介護サービス事業者自己評価・ユーザー評価事業による福祉サービス評価の試みから学ぶ、C実際に第三者評価を体験してみる、ということを通して、ケアマネジメントに第三者評価を活かすには、何をどのように評価するのがよいのか考えていきたいと思います。

B分科会

「ケアマネジメントの標準化と評価の方法」

講師: 吉田光爾 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所社会復帰研究部援助技術研究室長

 ケアマネジメントが有効に機能するためには、サービスが及ぼす効果と利用者満足度の評価が不可欠です。評価の対象は、利用者への個別支援方法、地域の社会資源やネットワーク体制の充実度と課題、そしてサービス提供事業体の管理運営の3点に分類できます。これらの評価を一定の基準において行うためには、ケアマネジメントの標準化を図る必要があります。
 そこで本分科会では、主としてケアマネジメント実践者や事業体の管理者の方々を対象として、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所において開発された「障害者ケアマネジメントプログラム・スタンダーズ」を教材として用いながら、①個別支援ケアマネジメント、②地域コーディネーション、③事業体マネジメントの3点について、標準的なケアマネジメントプログラムの理論的枠組みを理解し、参加者の所属する事業所が行っているケアマネジメントのプロフィール図を描きながら、実践に応用するための習熟を目指します。

C分科会

ケアマネジメントの実務評価 
−現役のケアマネジャーの視点から−

講師: 服部万里子 立教大学コミュニティ福祉学部教授
NPO 渋谷介護サポートセンター理事・事務局長

 ケアネジメントの質は、介護が必要になってからの生活を再構築すること、そして、その生活のクオリティを高めることであると考えます。服薬管理ができ病状が安定し体調がよくなることや、食事がおいしくとれ、栄養状態が改善すること、清潔な環境で暮らすこと、家族の介護負担が軽減され、笑顔が出ることであると思います。また、希望する限り在宅で暮らすことができることであると考えます。
 そのためには、利用者自身が自らの意思と力を活かすことが大切であり、費用対効果が適切であること、その実現のためには、ケアマネジャーは他職種、特にサービス提供者との連携を密にし、支援のチーム力を発揮することが不可欠であると考えます。
 そして、その評価(またはできていない事)をケアマネジャーは記録し、他職種と共有し、次に活かすことが必要であると思います。 本分科会では、ケアマネジメントの実務評価について現役のケアマネジャーの視点から考えていきたいと思います。

D分科会

「ケアマネジャーによる「介護サービス評価」
〜利用者満足度、ケアプラン達成度、職員達成感〜」

講師: 高室成幸 ケアタウン総合研究所代表

 ケアマネジメントにおいて、どのような介護サービス資源をマネジメントするか。ヒューマンワークである「ケアサービス」はマニュアルがあっても、利用者の状況と提供者の資質により「変化」しやすく、業務遂行中心(やればよい)だけでは利用者(家族)の満足度を低下させるだけでなく、介護事故の原因となります。提供されたケアサービスを再現することはできない(非再現性)ため、評価自体がむずかしい。利用者(家族)の満足度だけがサービスの評価軸として正しいのか。
 本分科会では、とりわけサービスのチェックが入りづらい訪問介護サービスに着目し、ケアマネジャーの立場から、ケアプランを軸とした①目標の達成度と②サービスの効果度、③介護職員の業務の達成レベルと達成感の「3つの視点」から、介護サービスの評価の在り方を探ります。

参加費

2日間通し 5,000円/1日 3,000円 (テキスト代を含みます。)
お支払い済みの参加費は、開催中止の場合以外は払い戻しいたしません。
セミナー終了後、後日報告書を編集発行する予定です。(別途有料)

申し込み方法

1.参加申込書での申し込み

参加申込書に必要事項をご記入の上、事務局まで送付してください。(FAX可)

受付期限:11月25日(金)

受付を終了いたしました

事務局住所
〒470‐3295 愛知県知多郡美浜町奥田
日本福祉大学 研究課 ケアマネセミナー事務局 宛
          (TEL:0569‐87‐2324/FAX:0569‐87‐3973)

2.本学HPからの申し込み

下記参加申込フォームよりお申し込みください。

受付を終了いたしました

お知らせ

*以下、ご了承のうえお申込みください。

お問い合わせ 平日10時〜17時

日本福祉大学研究課 担当:牧野、増村
〒470‐3295 愛知県知多郡美浜町奥田
TEL:0569‐87‐2324/FAX:0569‐87‐3973
E-mail:care-seminar@ml.n-fukushi.ac.jp

会場案内図

日本福祉大学 名古屋キャンパス
名古屋市中区千代田5-22-35
※会場に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。

名古屋キャンパスマップ
  • JR「名古屋」駅より中央本線「中津川」行に乗車「鶴舞」駅下車、徒歩2分
  • JR「金山」駅より中央本線「高蔵寺」行に乗車「鶴舞」駅下車、徒歩2分
  • 地下鉄「名古屋」駅より名古屋市営地下鉄東山線「伏見」駅乗換、 名古屋市営地下鉄鶴舞線「鶴舞」駅下車、徒歩2分

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