第17回日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナー
「未来志向で考える
コロナ禍を超えるケアマネジメント」

 コロナ禍の約2年間、対面でのアセスメントやモニタリング及び会議などのケアマネジメントが停滞することにより、利用者やケアチームとのコミュニケーションの重要性を痛感することになりました。また市町村による地域包括ケアシステムの構築レベルがコロナ対策にも大きく影響し、めざすべき「地域共生社会」構築の課題が浮き彫りにもなってきました。とりわけ利用者と家族介護者(ケアラー)の関係では、感染予防の視点から物理的距離をもつこと(三密回避)が重視される一方で、心理的・社会的距離を近づけることの必要性(孤独・孤立予防)が認識されてきています。

 これらを踏まえ、第17回ケアマネジメント研究セミナーは、「未来志向」に立ち、コロナ禍を超えた‟ケアマネジメントのあり方”を、3つの観点(①ケアマネジメントの質の向上とケアプラン点検の可能性、②コロナ禍を超える重層的支援の必要性とケアマネジメントのあり方、③AIとICTがサポートするケアマネジメントの可能性)から取り上げることとしました。
多くの皆さんのご参加を期待しています。

受付終了いたしました

日時
2022年3月13日(日)
10:00~16:15
会場

日本福祉大学 名古屋キャンパス北館(定員60名)

※オンライン参加可能です。オンライン参加は上記の60名には含みません。

※感染症の拡大状況により実施会場、形式等を変更する可能性がございます。

主催
日本福祉大学福祉社会開発研究所・日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

★本セミナーは「認定ケアマネジャー資格更新」に必要な実績として、一般社団法人日本ケアマネジメント学会が承認する研修です。
 詳細は、一般社団法人ケアマネジメント学会にお尋ねください。
★認知症ケア専門士単位についても認定いたします。詳細は、日本認知症ケア学会にお尋ねください。

セミナー プログラム

開会10:00~10:10

山田 るみ子(日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会)

第1テーマ10:10~12:30

「ケアマネジメントの質の回復・向上とケアプラン点検の可能性
~コロナ禍で停滞した利用者本位のチームケアマネジメントを検証する~」

座長:高室 成幸(日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会)

コロナ禍において、三密抑制による感染防止対策で、ケアマネジャーは対面を控えるなどさまざまな支障にさらされ、ケアマネジメントの「質と真価」が問われた1年半でした。一方、保険者・市町村はケアマネジメントの質の向上と介護保険制度の公正・中立、コンプライアンス重視をめざしたケアプラン点検事業を進めてきています。ケアプラン点検事業が、コロナ禍で一部停滞したケアマネジメントを利用者(家族)本位および地域包括ケアシステムに資するものにいかに回復・進化させることができるのかが問われています。この企画では「ケアマネジメント現場からの視点」、「点検事業の受託側の第三者機関の視点」、「ケアプラン点検指導者の視点」および「ケアプラン点検実施保険者」からの報告を受け、さらに全員での意見交換を通じて未来志向でケアプラン点検の可能性を探ります。

ケアマネジメント現場から問題提起

ケアマネジャーの現場から

白木 裕子 (日本ケアマネジメント学会 副理事長)

実践報告

ケアプラン点検第三者機関

阿部 充宏(介護の未来 代表)<オンライン参加>

ケアプラン点検指導講師

後藤 佳苗(あたご研究所 代表)<オンライン参加>

ケアプラン点検実施保険者

石川 智美(愛知県刈谷市 給付適正化専門員)

ディスカッション

「これからどうあるべきか、ケアプラン点検・ケアマネジメント点検!」

市町村・保険者は「ケアプラン点検」事業を通してケアマネジメントの「質の担保」を果たせているのか。4人の報告を受け「ケアマネジメントの質の回復・向上とケアプラン点検の可能性」についてディスカッションします。

第2テーマ13:30~15:00

「コロナ禍を超える包括支援の必要性とケアマネジメントのあり方
~多様な課題を抱えた人たちへの包摂的なケアマネジメント~」

座長:白澤 政和(日本福祉大学客員教授・国際医療福祉大学大学院教授) 

地域包括ケアの進化形として「地域共生社会の実現」が目指されています。コロナ禍において生活困窮世帯が増え、さらにひきこもり家庭やヤングケアラー、家族介護者への就労支援などへの支援が求められています。今後、地域共生社会においてケアマネジメントの対象は高齢者だけでなく障害者を含めた層に広がり、地域共生社会への貢献が大きなテーマになってきます。地域共生社会実現に向けて愛知県下で先進的に行われているモデル事業の実践から、コロナ禍を超えたケアマネジメントの今後の方向を考えていきます。

実践報告
  • 早川 小まり(愛知県岡崎市 ふくし相談課地域支えあい係)
  • 梅澤 美幸(北海道・鷹栖町社会福祉協議会 事務局長兼地域福祉コーディネーター)<オンライン参加>
  • 勝部 麗子(大阪府豊中市社会福祉協議会 福祉推進室長)<オンライン参加>

第3テーマ15:10~16:10

「AIとICTがサポートするケアマネジメントの可能性」

講師 米澤 麻子(NTTデータ経営研究所 アソシエート・パートナー)<オンライン参加>
佐藤 瞳(NTTデータ経営研究所 シニア・コンサルタント)<オンライン参加>
座長 奥田 亜由子 (日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会)

コロナ禍で介護現場やケアマネジメント現場でも「三密回避」が求められ、利用者(家族)への支援だけでなくサービス調整におけるコミュニケーション不足の問題が注目されています。そのなかでICTとオンラインの活用が奨励されていますが、現場では活用しきれていない面もあります。‟科学的介護”の導入もあり、ケアマネジメントにおいてAIをどのように位置づけどこまで活用するかがこれから大きなテーマになってきています。ケアマネジメント及びケアプラン作成にAIはどこまで関与が可能なのか、ICTでケアマネジメントは質的にどのように向上できるのかを題材にして、ケアマネジャーとケアマネジメントの「価値と役割」を考えていきます。

閉会16:10-16:15

荒木 篤 (日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会)

申し込みについて

参加費

4,000円

申込締切

2022年2月20日(日)

受付終了いたしました

入金締切

2022年2月24日(木)

※個人情報の取り扱いについて:申し込み者の個人情報は、本セミナーの運営および本学が実施する各種講座などの案内に利用させていただくことがあります。その他の目的には一切使用いたしません。

問い合わせ先

日本福祉大学研究課
(ケアマネジメント研究セミナー事務局)

TEL:090-4855-3590
Email: care_seminar@ml.n-fukushi.ac.jp

《Zoom接続についてのお問い合わせ》

TEL:052-242-3075【研究課名古屋】