第16回日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナー
「ウイズコロナ時代に立ち向かうケアマネジメントの課題
~利用者(家族)の‟危機“を克服できるケアマネジメントを考える~

 新型コロナウイルスの影響は私たちの暮らしと日本経済、そしてケア現場や医療現場の業務全体に及んでいます。ケアマネジメントの場面では、「感染防止」を理由としたモニタリング訪問の自粛や短時間化、介護サービスの自粛、サービス担当者会議の書面照会の常態化、居住型施設(サ高住、住宅型有料)における外部ケアマネジャーのモニタリング面会の制限、地方における首都圏の家族の帰省を理由にした介護サービスの利用制限などの事態も生まれています。家族介護者の負担も大きく、リモートワークの普及による同居介護の24時間化、休業・雇用調整による休職・失職などによりストレスを増加させています。

 地域の支え合い活動も「三密回避」のなかで地域の集いの場・通いの場なども自粛され、高齢者支援の「地域の力」は弱体化しています。
 こうしたなかで開かれる第16回日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナーでは、コロナ禍で浮き彫りになったケアマネジメントの現状を確認することを通して、ウイズコロナ時代に立ち向かうケアマネジメントの課題を深めます。

日時
2021年
220日(土)
13:00~16:45
開催方法
オンライン開催 (Zoomミーティング形式) 
定員200名
主催
日本福祉大学福祉社会開発研究所
共催
日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

★本セミナーは「認定ケアマネージャー資格更新」に必要な実績として、一般社団法人日本ケアマネジメント学会が承認する研修です。
認定ケアマネジャー資格更新時に、研修ポイント2点がつきます。詳細は、一般社団法人日本ケアマネジメント学会にお尋ねください。

★認知症ケア専門士単位を認定する:3単位 詳細は、日本認知症ケア学会にお尋ねください。

セミナー プログラム

開 会 13:00-13:10

  奥田 亜由子 日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

問題提起 13:10-13:50

ウイズコロナ時代に問われる利用者(家族)支援とケアマネジメントの課題
~ケアマネジメントの本質が見えてくる~

コロナ禍で浮き彫りになった高齢・障害におけるケア実践やケアマネジャー(介護支援専門員、相談支援専門員)の実践から、ケアマネジメントの課題を整理し、ウイズコロナ時代においてのケアマネジメントの本質を考えます。

  白澤 政和 日本福祉大学客員教授・国際医療福祉大学大学院教授

実践報告 14:00-15:00

コロナ禍でのケアマネジメント実践報告

  進行 : 山田 るみ子・二本柳 覚 日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

問題提起を受け、2020 年3月~12月までの期間、コロナ禍でどのようなケア現場の実践と感染者対策及び予防対策がされ、利用者(家族)支援のケアマネジメント実践が行われたのかを明らかにします。

高齢領域 : 竹内 太一 東京都世田谷区 居宅介護支援事業所成城リハケア:ケアマネジャー
コロナ禍におけるケアマネジャーの業務への利用者、家族からの意見と要望およびそれらへの 対応の現状と課題について報告します。
高齢領域 : 中村 麻紀子 東京都 小平市地域包括支援センター中央センター:主任介護支援専門員
東京都小平市のケアマネジャーアンケートからコロナ禍における現場のケアマネジメント実践とオンラインなどを活用した包括的・継続的ケアマネジメント支援について報告します。
障害領域 : 島村 聡 沖縄大学人文学部福祉文化学科 教授
沖縄の感染率は全国トップクラスとなり、相談支援専門員の活動も混乱に陥っています。ケアマネジメント体制の観点から利用者の意思決定支援をどのように継続していくのかを報告します。

シンポジウム 15:10-16:40

ウイズコロナ時代におけるケアマネジメントの方法

問題提起と実践報告を受け、コロナ禍においてどのようなケアマネジメントの方法が求められるのか。高齢領域・障害領域における実践技術を整理し、ウイズコロナ時代における生活の連続性とケアマネジャーの自律性の確立およびケアマネジメントの方法と課題を浮き彫りにします。

  進 行 :高室 成幸・近藤 芳江 日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会
  コメンテーター:白澤 政和 日本福祉大学客員教授・国際医療福祉大学大学院教授
高齢領域 : 大河内 章三 愛知県名古屋市 支援センターミナミ:ケアマネジャー
名古屋市におけるコロナ感染発症以降のケア現場とケアマネジメントの取り組みを総括し、重症化 および看取りに向けたACPの取り組みなど実践的ケアマネジメントの方法を報告します。
地域包括領域 : 茂古沼 江里 富山県高岡市 福岡地域包括支援センター所長:認定ケアマネジャー
感染予防と対応を地域包括ケアの重要テーマと位置づけ、富山県と高岡市における医療・介護・行政・地域の連携による感染対策と包括的・継続的ケアマネジメント支援業務を報告します。
障害領域 : 草野 由紀 愛知県安城市 相談支援事業所ひだまり:相談支援専門員
当事業所は主に精神障害をお持ちの方を対象とした相談支援事業所として安城市で活動を行なっています。本報告では、利用者の不安とその対応、また地域事業所との連携体制の構築に向けた取り組みについて紹介します。

閉 会 16:40-16:45

  奥田 亜由子 日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

参加申し込み方法

参加料金

2,000 円

※参加料金は事前にお振込みいただきます。

※お支払い済みの参加料金は、開催中止の場合以外、払い戻しはいたしません。

申し込み方法

以下の申し込みフォームからお申込みください。

《個人情報の取り扱いについて》
個人情報は、本ゼミナールの運営および本学が実施する各種講座などの案内に利用させていただくことがあります。その他の目的には一切使用いたしません。

申し込み締切

2021年2月8日(月)

◆申し込み完了後、入力いただいたアドレス宛にゼミナール受付メールが届きます。

◆参加料金は、ゼミナール受付メールに記載の口座に、2月10日(水)までにお振込みください。

受講時の注意事項

◆インターネット回線速度及び、パソコン・Zoomアプリの操作方法についてはご自身で確認をお願いいたします。当日、回線やパソコンの不具合により万一受講ができない場合でも、日程変更は承ることはできません。

◆ZOOMのアドレスは、ゼミナール申込時のメールアドレスに2月18日(木)に送信します。
届かない場合には、2月19日(金)問合せ時間内に、ご連絡くださいますようお願いいたします。

問い合わせ先

日本福祉大学研究課
(ケアマネジメント研究セミナー事務局)

TEL:090-4855-3590(平日10:00 ~ 17:00)
Email: care_seminar@ml.n-fukushi.ac.jp