第16回日本福祉大学夏季大学院公開ゼミナール
コロナ禍が日本の実践現場に与えた影響と
研究者・実践者の課題

 日本福祉大学夏季大学院公開ゼミナールでは、毎年、様々な方向から「研究」についてアプローチするテーマを提示してきました。今年度は「コロナ禍が日本の実践現場に与えた影響と研究者・実践者の課題」をテーマに、世界的規模で未曾有の社会的危機状況が発生し展開されている「今」の「現場」をみて、「未来」を研究することを考えていきます。
 1日目の午前中は、「生活困窮」と「医療福祉」の実践現場で闘っているシンポジストたちの発言で、新型コロナウイルスが、地域の人々の様々なレベルのLIFE(生命・生活・人生)を脅かしていることを再認識します。そのなかで彼らが何を見て、何を考え、何を行ったのか。またコロナ後の世界を標的にしながら、研究の視点をもって実践上の課題をどのように設定しようとしているのかについて考えていきます。
 1日目の午後は、日本ソーシャルワーク教育学校連盟の相談役であり、日本福祉大学名誉教授である二木立先生に「コロナ危機が日本の医療・介護・福祉に与える影響と研究者・実践者の課題」について、世界的政策的なマクロの側面から語っていただきます。また研究者の語りでは、今年度から日本福祉大学大学院特別任用教授となられた平野隆之先生に「『地域福祉マネジメント』の執筆を振り返って-孤立化への新たな展望」として、コロナ以後の自治体地域福祉の運営を、社会的孤立がさらに進む文脈の中で、話していただくことにしました。

日時
2020年
81日(土)・2日(日)
会場
日本福祉大学
名古屋キャンパス北館
主催
日本福祉大学福祉社会開発研究所
後援
日本福祉大学同窓会

8月1日(土) 定員:対面参加50名 / ZOOM参加35名程度

「コロナ禍で実践現場は何をみて、どのように考えたのか」

シンポジウム 

Ⅰ「生活困窮者支援の現場から」 9:50~11:40

シンポジスト 稲葉 剛 (つくろい東京ファンド)
シンポジスト 楢府 憲太 (ふじみ野市福祉事務所)
座長 山田 壮志郎 (日本福祉大学
社会福祉学部准教授)

Ⅱ「地域医療の現場から」 11:50~13:00

シンポジスト 榊原 次郎 (たちかわ脳神経外科クリニック)
シンポジスト 野田 智子 (江南厚生病院)
座長 田中 千枝子 (日本福祉大学
福祉社会開発研究所長・
社会福祉学部教授)

【休憩:1時間】

講演 14:00~15:20

「コロナ危機が日本の医療・介護・福祉に
与える影響と研究者・実践者の課題」

  二木 立 (日本福祉大学名誉教授)

研究者の語り 15:30~17:00

「『地域福祉マネジメント』の執筆を振り返って
-孤立化への新たな展望」

  平野 隆之 日本福祉大学大学院特任教授

 2020年3月に出版した『地域福祉マネジメント-地域福祉と包括的支援体制』(有斐閣)は、国の地域福祉関連の政策化に対抗して、自治体による地域福祉行政が自治志向の「加工の自由」を可能にするためのマネジメントを、事例研究を通して示したものです。その出版が3月中旬であったこともあり、新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言のなかで、その内容を振り返ることが求められました。孤立化がさらに進む新たな時代状況という文脈のなかで、これからの自治体地域福祉の運営を展望します。

8月2日(日) 9:30~16:30

分科会 9:30~15:30

A分科会 定員:対面参加15名 / ZOOM参加20名

「量的研究(調査)法;
解析結果を"読む"・"魅せる"」

  斉藤 雅茂 (日本福祉大学社会福祉学部准教授)

 「学術論文を読みたいけど数値の意味が分からない」「論文の結果(主要な知見)を他人に伝えたいけど、どう魅せればよいのかが分からない」といった経験はないでしょうか。本分科会では、実際の学術論文を扱いながら「統計学的に有意である」という意味から、近年よく用いられる主要な多変量解析の読み方(読むべきポイント)をお伝えします(受講者のご関心に合わせて、場合によっては最近の国際誌でよく採用されている多重代入法や操作変数法、傾向スコアマッチングや逆数重みづけ推定法なども概観します)。そのうえで、参加者各自の関心領域の論文を収集・読解し、主要な結果をスライドにまとめる(魅せる・伝える)ということを演習形式で行います。統計解析が読めると読めないとでは研究活動の「面白さ」が格段に変わります。現場で何らかのニーズ調査や実態調査などを予定されている方、データの読み方で壁を感じておられる方、学術論文というものにご関心がある方、今後学会報告や学術論文の投稿を予定されている方など多くのご参加をお待ちしております。
 分科会は、対面形式と Zoomによる遠隔会議システムとの併用を予定しています。遠方の方もご気軽にご参加頂ければと存じます。対面形式を希望の方は、各自、Wi-Fi通信が可能で、かつ、パワーポイント及びエクセルがインストールされたノートPCをお持ちください。ノートPCの学内Wi-Fiへの接続方法については当日ご案内します。

B分科会 定員:対面参加30名 / ZOOM参加15名

「質的研究(調査)法への誘い 
-質的研究の特性とM-GTAの分析手法を中心に」

  田中 千枝子 (日本福祉大学)
  塩満 卓 (佛教大学社会福祉学部)
  山内 哲也 (社会福祉法人武蔵野会 リアン文京 総合施設長)
  牛塲 裕治 (総合心療センターひなが)

 本分科会は、質的研究に関し三つのことを学びます。最初に、質的研究を概説します。質的研究は、何を素材に、どう分析し、どのような結果を得ることができるのか、をレクチャーします。次に、質的データの収集に最も使われるインタビューの種類とその方法についてレクチャーし、リッチな質的データを得るためのインタビューガイドの作成を演習形式で学びます。最後に、看護、福祉、教育等のヒューマンサービス領域における人と人との関係性をプロセス的に明らかにすることを得意とする木下康仁先生が開発した修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)の特徴と分析方法についてレクチャーし、分析ワークシートを用いた演習を行います。短い時間ですが、豊かな学びを提供するプログラムとなっています。
 また、10月17・18日には、M-GTAによる概念・カテゴリー生成、現象特性の図解、ストーリーラインまでを、演習形式で体得する継続研修会を予定しています。本分科会と継続研修会をとおして、M-GTAらしいキレのある分析手法を身につけて欲しいと思います。

C分科会 定員:対面参加20名

「雇用創出とつながりづくりを目指す
地域共生プログラムの模索」

  池田 昌弘 (CLC理事長)
  佐藤 寿一 (宝塚市社会福祉協議会)
  平野 隆之 (日本福祉大学大学院特任教授)

 新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言のなかで、居場所型・集い型の地域福祉事業は中断を余儀なくされました。コロナ禍のなかで、孤立が深刻化するなかで、地域福祉が持っていた優位性が発揮されなくなりました。そのなかでの孤立化防止の対応やポストコロナ禍への新たな事業の展開を、地域共生プログラムの模索として考えます。その1つの素材として、国が提案する雇用創出も視野に入れた「新しいつながり事業」の生かし方を検討します。

分科会まとめ 15:45~16:30 定員:対面参加50名 / ZOOM参加35名

 分科会終了後会場を北館8階に移し、各分科会の成果を確認します。

参加申込方法

参加料金

(対面参加、ZOOM参加共通)4,500 円
(2日間参加:1 日のみ3,000 円)

*本学院生・学生2,500 円(1 日のみでも)

※参加料金は事前にお振込みいただきます。お支払い済みの参加料金は、開催中止の場合以外、払い戻しはいたしません。

申し込み方法

以下の申し込みフォームからお申込みください。

申し込み締切

2020年7月20日(月)

個人情報の取り扱いについて

個人情報は、本ゼミナールの運営および本学が実施する各種講座などの案内に利用させていただくことがあります。その他の目的には一切使用いたしません。

お願い

  • 申込完了後、入力いただいたアドレス宛にゼミナール受付メールが届きます。
    参加料金は、ゼミナール受付メールに記載の口座に、7月21日(火)までにお振込みください。
  • 参加当日は、ゼミナール受付メールのコピーと参加料金の振込控えをご持参くださいますようお願いいたします。
  • ご来場にあたりましては、マスク着用・手洗い・うがい等による感染防止対策をお取りいただき、キャンパスにおきましても、三密を回避くださいますようお願いいたします。
    なお、教室内は密を避けるため距離のとれる机の配置を行っているほか、空気清浄機の設置などの対応を行っております。キャンパス内に手指消毒用のアルコールを設置しておりますので、ご利用ください。また、37.5度以上の発熱または咳・鼻水等の風邪の諸症状が続く場合は、ご来場を控えてください。 なお8月1日(土)についてのみ、体調不良による対面参加からZOOM参加への切り替えを認めます。
  • ZOOM参加者の方へ【注意事項】
    • 予めご自身で情報機器、通信環境、ZOOMアプリケーションソフト及びアカウントをご用意ください。
    • ZOOMのアドレスは、ゼミナール申込時のメールアドレスに7月30日(木)に送信します。
      届かない場合には、7月31日問合せ時間内に、ご連絡くださいますようお願いいたします。
      ZOOMミーティングに参加する際には、名前の前にゼミナール受付NOを入れてください。
    • 当日資料につきましては、参加料金の振込が確認された方のみ、後日メールにてご送付させていただきます。
    • 8月1日(土)の全てのプログラムと、8月2日(日)の分科会まとめにつきましては、会場のスクリーンに投影される映像と、会場スピーカーの音声を配信します。会場の模様の中継は行わない予定です。ご了承ください。
  • 今後の社会情勢によっては、当ゼミナールについて、開催方式の変更・開催中止となる可能性があります。予めご了承ください。

問い合わせ先:平日10:00 ~ 17:00

日本福祉大学研究課
(夏季大学院公開ゼミナール事務局)

TEL:090-4855-3590
Email: kakidai_entry@ml.n-fukushi.ac.jp

《ZOOM接続についてのお問い合わせ》

TEL:052-242-3075【名古屋キャンパス研究課】

会場のご案内

日本福祉大学名古屋キャンパス

〒460-0012
愛知県名古屋市中区千代田5-22-35

※会場に駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。

・JR「名古屋」駅より中央本線「中津川」方面行きに乗車「鶴舞」駅下車、徒歩2分。

・地下鉄「名古屋」駅より、東山線「伏見」駅乗り換え、鶴舞線「鶴舞」駅下車、徒歩2分。