5. 本研究の今後の課題と予定
AT の適合相談においては, 今後も継続して福祉用具・支援機器の相談に対応するとともに, 利用者本人を取り巻く支援者や
関係機関の役割と連携方法, 適合相談に必要な考え方や技術を具体的に明示する必要がある.
個別相談で対応したボッチャ用補助具については, 重度障害を持つ人の社会参加に対し大いに寄与すると考えられるため,
汎用性を目指した対応方法の検討を, 就労支援用具については, 職業リハビリテーションの観点から AT の活用について事例研究を
行なう予定である.
また, 操作スイッチ用インタフェースにおいては, 今回の結果を基にした次期モデルが試作完了しているため,
今後はそれを用いて実際の相談事例の中で評価を行ない, 商品化に向けた検討および導入事例集を含む適用マニュアルの
作成を行なう予定である.
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【参考文献】
- Technology-Related Assistance for Individuals with Disabilities Act
(Tech Act), http://www.resna.org/taproject/library/laws/ pl108-364.pdf
- 厚生労働省ホームページ,
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1. html
- 市川洌・他:肢体不自由者のためのコミュニケーション機器,第 2 版,pp16-21,東京都福祉機器総合センター, 1999
- 井手將文:操作スイッチ適合の考え方,スイッチの適合/製作講習会資料,なごや福祉用具プラザ, pp2-4, 2000
- 渡辺崇史:PIC マイコンを利用したスイッチインタフェースの試作, 第 18 回リハ工学カンファレンス論文集, pp109-110,
2003
- 渡辺崇史:操作スイッチ用フレキシブル制御回路の試作と身体機能等との適応事例の調査研究,名古屋市総合 リハビリテーション事業団リハビリテーション研究基金紀要,第
8 号,pp1-2,2004
- 古賀稔啓・渡辺美佐子:障害者のスポーツ指導 (技術X・ボッチャ), (財) 日本障害者スポーツ協会, 初版, pp4-14, 2001
- 渡辺崇史:スイッチインタフェースの導入事例と制御回路の検討, 第 20 回リハ工学カンファレンス論文集, pp300-301, 2005
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