携帯電話アタッチメントについての研究
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研究期間 2005 年度〜2006 年度 Abstract はじめにおことわり: 文中で, 「私」 と書かれているのは, 水野暁子のことです. そのような部分については, 「私」 の主観で書かれておりますので, 「私」 が責任を負うものです. ケータイ文化を享受する |
道具というのは人間が使うためにあるとは言え, 道具が人間の行動を決めることもある.
私は, 毎日新しいニュースや天気予報を知らせてくれる i チャンネルを使っているうちに, i チャンネルの星占いを
毎日見るようになってしまった. (元々は占いを見る趣味はなかったのだが.) また, 伝統的な文化である短歌や
俳句の世界でも, ケータイで投稿できる photo 短歌やケータイ写真俳句のサイトがあって, 写真付きで携帯電話でも
パソコンでも読める. もともと三十一文字や十七文字から読者がイメージを膨らませていたものとは違う軽やかさがあって,
短歌や俳句も新しい文化になるように思えてくる. また, メールのやり取りで歌人からアドバイスを受けて,
短歌の表現とともに, 生き方としての成長も獲得した青年もいる. メールについて言えば, 学生たちはしばしば自分の
名前を書かないでメールを送ってくる. 友達同士でお互いにケータイの電話帳に登録していれば, 誰から送られたメールで
あるかはすぐに分かるので, 名前は書く必要がないのだろう. そのようにアドレスを登録しあえるのが彼らにとって友達と
いうことなのだろうし, 友達になる手続きとしてメールアドレスの交換をしていることもある. 携帯電話は友人関係も変えてきたと言えよう.
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Copyright(C):2006, The Research Institute of System Sciences, Nihon Fukushi University