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1) 色恒常性実験 図1 実験に用いた画像(上:青照明、下:赤照明) 具体的には, 図 1 に示す CG 画像を PC モニタ上に提示し, さまざまな模擬照明光下での画像内の灰色のテスト領域の見えの 色味を計測した. 色恒常性の測定には, 無彩色マッチング (achromatic color matching) と呼ばれる手法を用い, 模擬色光照明下でテスト領域が無彩色 (灰色) に見える色範囲を, 心理物理学的測定法の一種である調整法を用いて測定した. 独立変数として画像解像度を操作し, 320, 160, 80, 40, 20, 10 の 6 条件を設定した (図 2). |
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図2 種々の解像度の画像
解像度の低下に伴い, 画像のリアリティが低下すると予測され, 色恒常性もあわせて低下するものと考えられる. この検討により, これまでは主観 評価に頼っていた CG 画像のリアリティの評価を, 心理物理学的測定法により客観的に測定された恒常性指数色 (恒常性の成立の 度合い) により評価することが可能となる. さらには, 色恒常性の効果が, 本当に CG により再現された照明空間認知に よるものなのかを検討するために, 画像をスクランブル化し, 空間認知が成立しない刺激条件下でのテスト領域の見えの色味も 測定する (図 3). 図3 スクランブル画像
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Copyright(C):2006, The Research Institute of System Sciences, Nihon Fukushi University