研究報告

携帯電話対応型 e-learning の開発とコンテンツ流通システムの構築
研究代表者:後藤 順久
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今後の課題
  学習者が携帯電話を使い, 簡単手軽に学習効率の高い e-learning を導入 することが可能となった. 学生自身が興味を持ち, 学習しようと意欲の湧く環境づくりの ひとつのコンセプトである.
 教育現場のデジタル化をさらに進め, 学校間, 教員間の情報/教材を共有する仕組みをさらに構築する 必要がある.
 本システムを有効活用していくためには, 授業外での IT 活用がポイントになる. 教員の授業スタイル, 学生の学習スタイルの中にどのように定着させていくか, 実証を重ねながら検討を重ねる必要がある.

 

 さまざまな標準仕様の e-learning コンテンツに対応するためのデータ構造の開発が困難と思われる. 現在コンテンツに関する規格は SCORM:Sharable Content Object Reference Model 規格に集約され 始めているが, 規格として膨大・複雑であるため, 簡易なデータフォーマットを規定するかなど, 検討する必要がある.
 2006 年度には開発中の e-learning システムの機能拡張・改良を実証試験の結果やコミュニティの 意見を取り入れ, 行う予定である.
 こうした課題を解決しながら, 「いつでも, どこでも, 誰でも, 誰とでも」 学習できる環境を 実現し, 新たな学習スタイルを提起することが, 本研究の将来の成果である.

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e-learningシステムの相互関係図

Copyright(C):2006, The Research Institute of System Sciences, Nihon Fukushi University