F 災害弱者の避難経路が想定されている経路から 外れていることを発見.災害弱者及び見守り
ネットワークへ経路間違いの連絡メール発出→ Web入力により回答
G 避難経路変更理由の確認メール発出
H 避難所到着連絡
5.2 システムの有効性評価
実証実験を通じて,以下の有効性が確認できた.
@ 文字情報で伝わるため,情報の誤解が少ない.
A Web連携機能によりメッセージの返信が可能であり,到着確認が確実に行える.
B 返信には,メッセージの候補が登録でき,災害弱者にも操作が容易である.
C 余裕のある弱者からは,災害情報も返信され,システムの危険エリアの追加等に利用できる.
D 送信側についても,事前に避難指示メッセージが登録でき,変更にも容易に対応できる.
5.3 課題
実証実験を通じて,以下の課題が確認できた.
@ 災害時にはメール遅延等の影響が懸念される.
A メール送信時にGPSの位置検索のメッセージが表示されると,誤って位置検索をキャンセルするケースがあった.結果,その回の位置登録が行えないことが発生した.
B GPSについては,普段とは違う携帯機種を使ったため,メール確認等に手間取るケースがあった.
C 今回実験した聴覚障害,車椅子利用の災害弱者については,携帯電話によるメールを普段使い慣れているという点で,メールによる情報提供は有効な方式であることを確認した.ただし,災害弱者の障害タイプにより違いが発生するため,音声や手話テレビ電話等の併用を検討する必要がある.
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