● 鯉江
今は環境への認識がぐっと高くなったものだから
すごく議論が盛り上がっているんだけど,逆に僕な
んか自然とずっと一緒にいると,極端な話,まあい
いんじゃないの,それよりこういう問題にみんなが
気がつき始めたことの効果の方が大きいよ….
● 佐々木
自然はもっと懐が広い,というわけですか.
● 鯉江
もちろん言うことだけは言わなくちゃいけないし,
止められるものは止めた方がいいと思いますが,ヒ
ステリックにならずに大らかに見ることも大切.と
いうか,開発でも急いだから失敗したわけであって,環境のことはゆったり考えたい.現実には難しいで
すけどね.また自分の生活を考えてみても,やっぱ
り車に乗ってエアコンを入れて,というところがあ
るものだから,まずごみ問題でも環境問題でも自分
の範囲でやれることはやろうという意識があると,
説得力があるんだろうなと思うわけです.
● 佐々木
そう言われると,何か自分の日々の生活のことが….
● 鯉江
僕は自分のことを言っているんですよ(笑い).
だけど,10 年前と比べると,これだけ環境認識が
高まったものだから,環境負荷は相当減っているん
でしょうね.
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● 佐々木
確かに子供のころから比べれば,家にある洗剤の
量一つ見てもずっとコンパクトになったし,詰め替
えのものが日常的になり,家電製品も省エネになっ
ているようです.トータルではよく分からないです
が,少なくとも意識の面では環境負荷が強く意識さ
れているので,楽観的にいえばいい方へ向かってい
ると思うようにしています.
● 鯉江
意識が動いていけばそれがニーズになって,ニー
ズがあればビジネスになり,それで環境がよくなる
というのがあって,日本は特にそういう国だと思い
ますね.僕たちのやっていることにしても,今企業
がすごく興味を持ってくれていて,いろんなネット
ワークを作りつつあります.日本というのは島国で,
しかも多様な気象条件の影響を受けながら自然と共
生する知恵をすごくもっていたと思う.ただ持って
いたものを忘れていたところがあるものだから,も
う一回そういうところを見直したり,また新たな高
度の情報を取り入れたりすることによって,まだま
だ可能性を持った国だなという感じはしますね.
● 佐々木
そうですね.お互いに希望をもって明るく楽しく
やっていきましょう.今日はどうもありがとうござ
いました.
● 鯉江
こちらこそ.ありがとうございました
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