平成22年3月をもって文部科学省『教育GP』採択プログラムとしての活動は終了いたしました。3年間の成果をまとめた報告サイトを作成しましたので、是非ともご覧ください。なお、サービスラーニング活動については、引き続き、社会福祉学部の独自プログラムとして実施していきます。活動状況については、社会福祉学部ホームページで掲載していきますのでよろしくお願いたします。
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センター長ご挨拶

木戸 利秋サービスラーニングセンターセンター長 木戸 利秋
  (社会福祉学部学部長)

 文部科学省の平成20年度教育GPとして、社会福祉学部から申請した「協働型サービスラーニングと学びの拠点形成」が採択されました。サービスラーニングという教育方法は、アメリカで開発された学習形態です。社会福祉系大学では全国で初めて、本格的にサービスラーニングに取り組みます。

  このサービスラーニングのねらいは、市民社会を担う一員としての力、すなわち市民性を育むことを目標としています。日本福祉大学の歴史をふりかえると、地域社会のなかでどういう市民、あるいは職業人になるのか、そして、そのために自分は大学で何を学ぶのかという問いかけに、学生は自分なりの答えを見いだそうとしてきたものでした。例えば、1959年9月に東海地方を襲った伊勢湾台風の救援活動に日本福祉大学として取り組んだ際、学生は被災者の生活再建のための様々な活動を通して「誰のために何をどう学ぶのか」を考えました。

  こうした私たちの大学コミュニティのもつ伝統を、大学の位置する愛知県の知多半島を舞台にして、サービスラーニングという教育プログラムのなかで、より確かなものにしたいと考えます。多様な地域特性をもつ知多半島は、50をこえる福祉系NPOがあるように自発的な活動が活発な地域でもあります。今回のサービスラーニングの取り組みにあたっては、知多半島で活躍する多くのNPO法人のみなさんの協力があって、実施できました。知多半島のNPO活動は、全国でも注目されるほど様々な活動を展開しています。それらの大きなネットワークになっているのが、「地域福祉サポートちた」です。大学と地元のNPOが協働して、このサービスラーニングのプログラムを創り上げていくことも、今回の大きな挑戦です。

  NPO活動に反映されている、地域の歴史、設立者や生活者の思いにふれ、そして受けとめ、地域の課題を発見し、共有すること。そして、協働することを通して、学生、大学とNPO(地域)の新しい関係をつくっていきたいと望んでいます。しかし大学にとっても、活動先のNPOにとっても、みんな0からのスタートです。それぞれの経験や智恵を出し合って、このプログラムの目的が達成できるように、力を合わせていきたいと思います。

  皆様方のご協力とご支援をよろしくお願いいたします。