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お知らせ・活動報告

日本福祉大学教育実践研究センター、授業研究部門、第1回授業・学級づくり研究会を開催しました

2019年7月2日

 2019年6月22日(土)、日本福祉大学名古屋キャンパスにおいて授業研究部門の第一回授業・学級づくり研究会を実施しました。
 現職教員(本学卒業生含む)、本学教員、元小学校・中学校教員など21名が参加し、第一部では教育実践報告を元に活発な議論が行われました。第二部では、小学校、中学校、特別支援学校の教員がお互いの教育実践を交流し、今後研究会で取り組みたい内容について話し合いました。

当日のプログラム

趣旨提案
今井理恵
第一部
実践報告:中村誉(小学校教員、日本福祉大学卒業生)
     「学級づくりのスタート」
第二部
意見交流
実践交流

 3年生の学級担任である教師歴2年目の中村誉さんが実践報告を行いました。中村さんからは、①学級の中に自分の考えを言いにくい雰囲気があることが課題である、②学級の中で自分自身のことが言える関係が築けていない子ども(以下、Y児とする)がいる、③仲間づくりの学習を通して、Y児に家族(特に母親)から大切にされていることを気づかせたい、という内容が報告されました。  実践分析では、「発言したいと思える関係のあり方」を論点として議論を行いました。今回の実践報告の中心的な子どもであるY児が学級の中で発言したいと思えるために、

  • Y児のお父さん、お母さんに対する率直な気持ちをそのまま聴き取ることが出発点となる
  • Yが自分の生活を見つめ、変えたいと思える学習内容を構想する
  • Y児と不登校のM児が繋がれそうだと感じた直感を今後の教育実践を通して明らかにする
  • 体験の共有と、その体験について共感したり反発したりできる関係をつくる
  • 学級における日常の生活を豊かにしていくこと、その日々の生活を共有していく活動をつくる
  • 発言したい関係をつくるためにも、学級は安心、安全な場である必要がある

といった議論が活発に行われ、参加者で学び合うことができました。