加齢による嗅覚障害

嗅覚は乳幼児から少しずつ発達し、10歳代でピークとなり、その後徐々に低下します。女性は男性より低下しずらく、男性では60歳代から、女性では70歳代から徐々に嗅覚がにぶくなりますが、80歳を超えると7~8割以上で嗅覚障害が明らかとなるといわれています。喫煙やアレルギー、繰り返して起こってきた炎症などにより年齢とともに鼻腔の嗅細胞が減少するとともに脳の萎縮も関与し複合的な原因により生じるが考えられます。障害が高度になると、ガス漏れや家事などの際に気づくことが遅れるだけではなく、日常の生活でも食欲がなくなったり気分が落ち込んだりすることもありえます。

治療方法

有効な薬物治療はありません。日ごろからいろいろなもののにおいを積極的に嗅いで嗅覚のトレーニングをしていくことが症状改善に役立ったいう研究もあります。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。