アルツハイマー病・パーキンソン病

アルツハイマー病やパーキンソン病では、もの忘れや理解力の低下といった認知機能の低下が現れる数年以上前からにおいが鈍くなることがあります。認知症は脳の中の記憶をつかさどる海馬かいばという部分が委縮するため起こりますが、海馬の萎縮が生じる前から海馬の近くにある嗅神経や嗅覚中枢の神経細胞にダメージがみられることが分かってきました。回復が難しいとされてきた認知症が嗅覚障害をきっかけで早期に発見されて早期から治療を開始することで、症状の進行を食い止めるのみでなく、認知症を治癒させることも可能です。

治療方法

アルツハイマー病やパーキンソン病に先行してにおいの鈍さがあっても、本人はそれに気づいていないことも珍しくはありません。家族の誰かが食べ物や町中に咲く花のにおいなどに気づかない場合は、ぜひ耳鼻科を受診するようお勧めください。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。