好酸球性副鼻腔炎

気管支喘息きかんしぜんそくに併発して起こることが多い両側性の難治性副鼻腔炎です。両側の鼻内にはブドウの房状と呼ばれる小さなポリープが無数に集まり鼻腔をふさぎます。初期には篩骨洞しこつどうに病変がみられますが、やがて上顎洞じょうがくどう前頭洞ぜんとうどう蝶形骨洞ちょうけいこつどうとすべての副鼻腔に高度の炎症が波及することも珍しくはありません。ポリープは篩骨洞周囲の鼻腔上部にでき始めることが多く、初期から強い嗅覚障害を伴うことが特徴のひとつです。しばしばポリープら両側の鼻腔を広くふさいで両方の鼻がほぼ完全につまってしまうこともあります。かんでもかみきれない非常に粘った鼻みずも多くみられます。近年増加傾向にあるやっかいな病気であり、指定難病に指定されています。

治療方法

こまめな鼻処置、ネブライザー治療を行います。また内服治療ではステロイドホルモン剤の使用が有効な場合があります。ポリープが大きい場合は手術で摘出すること有効でしょう。手術後の再発も多く、長期間の治療が必要となります。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。