アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギーは本来異物から体を守る防御システムのひとつである免疫機能が過剰に反応してしまい、いろいろな症状を引き起こす現象です。花粉やダニの死がい、カビの胞子などの原因物質(抗原)が鼻の中に吸い込まれると、鼻腔の粘膜でIgEと呼ばれる免疫物質(抗体)が産生されます。抗体が白血球の一種である肥満細胞や好塩基球の表面に結合すると、細胞内にたまっていたセロトニンやヒスタミンなどの化学的物質が放出され、それらの物質の作用で鼻粘膜の血管拡張、浮腫、鼻みずの分泌、くしゃみといった反応が起こります。発症の時期から、一年中症状がでる通年性アレルギーと決まった季節にだけ発症する季節性のものに分類されます。通年性アレルギーでは家のほこり・ダニの死がい・動物のフケなどが、季節性アレルギーではスギとヒノキの花粉が代表的は抗原物質となります。主要な症状は「くしゃみ」「鼻みず」「鼻づまり」で、それ以外では耳・のど・目、皮膚のかゆみ、頭重感、やる気の低下などの症状もしばしば伴います。こうした不快な症状により日常生活での効率や快適さが大きく損なわれます。

治療方法

抗アレルギー剤の内服、点鼻薬を使用していきます。花粉症では症状の出現する2週間程前から内服治療を開始することで、花粉飛散ピーク時にも比較的快適に過ごすことができます。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。