喉頭がん

声帯にできる「声門がん」、声帯の上にできる「声門上がん」、声帯の下にできる「声門下がん」の3つに分けられますが、中でも声門がんが最も多く、全体の6割強を占めます。声門がんは初期から声がかれ、何か月も声がれが続くために耳鼻科を受診し、早期発見されることが少なくありません。声門上がんは初期には症状が乏しく、ある程度進行してからのどの違和感や飲み込むときの痛みがでたり、くびのリンパ節転移によりくびのはれが出現して見つかることがあります。タバコと飲酒が原因として考えられ、声門がんでは9割以上がヘビースモーカーです。また度数の高いアルコールは声門上がんのリスクを高めるといわれています。扁平上皮癌へんぺいじょうひがんという種類のがんがほとんどです。

治療方法

早期のがんでは放射線治療単独や放射線治療と抗がん剤治療を組み汗せることで9割以上のケースで治癒可能です。進行した場合は手術治療が必要となります。手術では喉頭の一部をとる部分切除術と喉頭全体を取ってしまう喉頭全摘出術の2つがあり、進行度に合わせてどの手術を行うか選択されます。喉頭全摘出術の手術後は、声を出すことが出来なくなってしまいます。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。