声帯結節

左右の声帯は互いにこすれることで声が出ます。高い大きな声ではより強く多くこすれ合うため、一番こすれやすいところがペンだこのように厚くなってしまいます。声帯が披裂部ひれつぶにくっついている後ろの1/3には中に軟骨が入っていて、声を出すときには前側2/3の部分のみが振動します。振動する部分の真ん中つまり前と中の1/3の部分が最も振動幅が大きく声帯結節ができやすいところです。通常は左右対称的にみられます。声がより高い女性に多く、保育園や学校の先生、スポーツインストラクターなど普段からよく声をよく使う人によくみられます。しばらく声を使わないようにしていると改善するため、学校の先生では夏休み中は声の調子がよくなることもしばしばですが、2学期が始まるとまた声がだしづらくなってしまいます。時には子どもにもみられますが、小児の場合は変声前の男の子によくみられます。男の子では大声を出すことが多いことが原因となります。

治療方法

声の使い方を見直し、無理な発声や大声を控えることが最も大切です。しかし声を出さなければ生活できない場合も多く手術が必要となることもあります。手術は全身麻酔で口の中から行います。手術によって声帯に傷ができるため、その傷がしっかり治るまでは声をなるべく出さないようにすることが重要です。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。