舌咽神経痛

舌咽神経はのどや耳の知覚、味を脳に伝え、さらに脳からはのどの筋肉を動かすための信号が送られます。舌咽神経痛では、飲み込んだ瞬間にのどや舌の奧、耳に激痛が走ります。発作は短く、間欠的ですが、耐えがたい痛みが起こります。痛みが繰り返して起こるので食事もできなくなります。噛む、話をする、あくび、くしゃみなどの特定の動作がきっかけでおこることもあります。神経が脳の近くで動脈に圧迫されていたり、耳の奥からのどに向けて生えているつまようじのように細くとがった骨(茎状突起けいじょうとっき)により神経が刺激されるために起こっていることがありますが、原因がよくわからないことも珍しくはありません。通常は40歳を過ぎてから発症するまれな病気で、男性に多くみられます。

治療方法

まず、抗てんかん薬であるカルバマゼピンを投与します。神経が動脈に圧迫されている場合は、脳神経外科で圧迫を解除する手術が有効です。茎状突起が原因と考えられるケースでは耳鼻科でのどの中から茎状突起を切除する手術も行われます。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。