耳下腺腫瘍

唾液腺腫瘍だえきせんしゅようの8割以上を占めます。その8割以上は良性腫瘍で、1~2割が悪性のものです。良性では多型腺腫とワルチン腫瘍という2種類がほとんどです。良性腫瘍は耳の下に半球形の腫瘤しゅりゅうが生じて数年で徐々に大きくなりますが、見た目以外の問題はほとんどありません。しかし長い間放置すると野球のボール以上に大きくなることもあります。昔話に登場するこぶとり爺さんのこぶは耳下腺腫瘍であったかもしれません。悪性腫瘍では数か月で急速に増大し痛みを生じます。また耳下腺じかせんの中には顔面神経が通っており、それに腫瘍が波及すると顔面麻痺がおこります。

治療方法

手術治療で腫瘍を摘出します。良性のものでも一部は将来悪性変化する可能性もあり、また増大すると手術が難しくなることも考えられるため、早期の手術が望まれます。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。