耳垢(湿性耳垢)

耳垢には乾性(カサカサ)のものと湿性(ネトネト)のものがあり、その性質は遺伝により生まれつき決まっています。東アジアでは7~8割の人が乾性であるのに対し、白色・黒色人種ではほとんどが湿性の耳垢です。健康な耳では耳垢は自然にとれてしまうが多いため、頻回に耳そうじをする必要はありませんが、乾性の耳垢により、湿性のものでは粘ってややたまりやすい傾向はあります。たまりにくい乾性の耳垢でも水泳のあとや、耳そうじのしすぎで湿気が加わるとふやけて取れにくなってしまいます。耳垢がたまりすぎると、中がより湿りやすくなりかゆくなりやすく、完全に耳をふさいでしまうと聴こえ悪くなります。

治療方法

耳の穴全体につまってしまったものは自分では取れませんので、外来での処置が必要です。場合によっては耳垢をふやかす薬をお渡しし、家で点耳してきていただき、柔らかくなった耳垢をぬるま湯で洗ってとることもあります。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。