先天性耳ろう管化膿症

耳は昔、ヒトがまだサカナであったころのエラが変化したものです。母親のおなかの中で耳は、太古のエラの名残りである鰓弓からできる数個の小さな塊りがひとつにつながって形成されます。部分的に融合がなされないと、生まれつき耳の前の皮膚に小さな穴があいて生まれてくる場合があります。でも穴があること自体は日本人の2~3%で認められ、それほど珍しいことではありません。しかし、子どもから大人になる間に、皮膚の穴から奥に菌が侵入すると中で化膿してしまい耳やその周りが赤くなってはれて、痛みを生じます。

治療方法

まず抗生剤で急性炎症を押さえます。痛みが強ければ鎮痛剤も処方します。いったん落ち着いてもまた感染を繰り返す場合は手術でろう管を摘出することが必要となります。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。