慢性中耳炎

鼻や口・のどには正常でも常在菌と呼ばれる細菌が住んでいるのに対して、細く長い耳管が菌の侵入を防いでくれるため鼓室には細菌はいません。しかし鼓膜に穴が開いてしまうと、鼓膜の穴から菌が侵入しやすい状態となり、鼓室で菌が増殖した結果、耳だれが繰り返して生じるようになります。鼓膜に穴が開く原因には、急性中耳炎、外傷性鼓膜穿孔などがあります。鼓膜に穴があいても小さな穴で治りが順調であれば、1か月くらいで自然閉鎖しますが、穴が大きかったり炎症のため治癒過程が妨げられると穴は残ってしまい、慢性中耳炎に移行してしまいます。鼓膜に穴が開いていると音の伝わりも悪くなり、聴こえの悪さが持続します。

治療方法

外来で耳の中を清拭し、たまった分泌物を除去します。炎症でただれたところがあれば薬剤を塗布します。こまめに処置をしていくことで徐々に改善していくことが期待されます。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。