起立性低血圧

急に立ち上がった後数分以内に、気が遠くなる感じ、めまいなどの症状が生じ、場合によって失神してしまうこともあります。横になると症状が改善します。速やかに急に立ち上がると血液が下半身にたまって、心臓が送り出す血液量が一過性に少なくなるため、血圧が低下する傾向にあります。この時正常な状態ならば自律神経が作用して、反射的に末梢の血管が収縮し血液の停滞を防止すると同時に心拍数も増加させることによって、血圧が過度に低下するのを防いでいます。この血圧調節機構が障害されると、起立による低血圧がおこると考えられています。 一般に「立ちくらみ」「脳貧血」ともいわれています。

治療方法

食事や水分をしっかりとること、規則正しい生活を心がけることがまず重要です。ウォーキングや水泳などの軽い運動も有効です。足にタイツや弾性ストッキングをはくと、立った時の足への血液貯留を防止できるため効果的です。飲み薬をしてはステロイドホルモン剤、昇圧剤などを使用することがあります。

「日本福祉大学付属クリニックさくら」では、耳・鼻・のどに関する治療に加え、めまい、いびき・睡眠時の無呼吸等についても診療いたします。