2015年度作文コンクール入賞作品一覧
半田市教育委員会賞 「やくに立つってうれしいな」
武豊町立緑丘小学校 3年 岡本拓己
これは、ぼくが足がいたくて、まつばづえを使っていた時のことです。
左足の
その日は雨もふっていて、習字のじゅぎょうもあったので、にもつが多い日でした。行く時は、お母さんと車で行って、教室までつきそってもらったけれど、それからどうしようとしんぱいでした。
でも、その日、先生や、友だちが何人もぼくをたすけてくれました。うまくバランスがとれなくてころびそうになった時には、
「だいじょうぶ?」
と言って、手をかしてくれました。
他にも、かいだんをのぼる時に、まつばづえを持ってつきそってくれたり、ほうか、外にあそびに行けないぼくにつきあって、教室でいっしょにあそんでくれたりしました。
帰りのしたくの時には、
「持とうか?」
と、かばんをげたばこまで持っていってくれたり、くつにはきかえる時には、まつばづえを持ってくれたりする子もいました。
少しよくなって、まつばづえがいらなくなってからも、まだかた足を思い切りじめんにつけないぼくを、みんながたすけてくれました。
ぼくは、とてもうれしかったです。それまであまりかんじたこともなかったけれど、足をいためて、まわりからやさしくしてもらったことで、みんな、なんてしんせつなんだろうと、むねがあったかくなりました。
だからこんどは、他のだれかが足をいためた時に、かばんを持ってあげたり、ころびそうになった時は、たすけてあげたり、かいだんをのぼる時にささえてあげたり、外にあそびに行けなかったら、いっしょに教室で相手をしてあげようと思います。他にも、できることがあれば、たくさんたくさんしてあげたいと思います。
ぼくが、人からしてもらってうれしかったことを、次は、ぼくがしてあげて、人によろこんでもらいたいからです。そして、ぼくがそうだったみたいに、その人があったかい気持ちになってくれたらいいなあと思います。
そうしたら、ぼくも人のやくに立てたような気がしてうれしいからです。