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教員になる夢を追いながら、福祉の学びも深めている、社会福祉学部２年の遠山 敦也（とおやま あつや）さんにお話を伺いました。
高校で介護福祉士を取得し、大学では“ダブルライセンス”に挑戦中。福祉×教育の学びの魅力、そして先生になる熱い想いを語ってくれます。
INDEX
「教員になりたい！」その夢が動き出した瞬間
子どもの頃から「教員」という職業に憧れを抱いていました。高校では福祉科に進学し、介護福祉士の資格を取得しました。
高校1年の2学期、担任の先生から紹介されたのが日本福祉大学です。福祉分野で最も歴史がある大学であり、「ダブルライセンス」が可能なことに強く惹かれました。幅広い福祉の知識を得られる環境に魅力を感じ、進学を決意しました。
学びが広がる──福祉×教育のダブルライセンス
大学では、ソーシャルワーカーとしての実践力を養うため、事例をもとにしたグループディスカッションや講義を通じて学びを深めています。
特に印象に残っている授業は「ろう文化と手話」。耳の聞こえない人にとって手話は一つの「言語」であり、障害に応じた言語を知ることで、その人の考え方や感情を理解できるという視点に感動しました。
現在は、教員免許と社会福祉士の資格を取るために勉強しています。教育の今と昔を学びながら、これからの教育のあり方を考えたり、福祉の現場で実際に起きていることを知ることで、子どもたちにしっかり寄り添える力を身につけたいと思っています。
心に残る学び──児童養護施設でのボランティア体験
大学では、児童養護施設や放課後等デイサービスでのボランティアに参加し、子どもと直接ふれあう中で、接し方や言葉の大切さを学びました。子どもたちは、大人の言葉や行動をよく見て育っていくことを知り、丁寧に向き合うことの大切さを実感しました。
こうした経験を通して、人とのつながりの大切さを感じるようになり、福祉に対する見方も広がりました。高校では高齢者や障害者を中心に学んでいましたが、今では地域や子どもにも目を向け、「一人ひとりの幸せ」を考えるようになりました。
仲間との絆と日常の発見
大学生活では、学びだけでなく仲間との時間も大切な思い出です。静岡県熱海市への2泊3日の旅行では、初めての宿泊に不安もありましたが、BBQや自然の中での散策を通じて、友人たちとの絆が深まりました。遠方から来ている友人も多く、互いの地元の話をしたり、将来の夢を語り合ったりする時間はとても刺激的でした。
サークル活動では、バレーボールを楽しんでいます。高校時代は強豪チームで競技に打ち込んでいましたが、大学ではコミュニケーションや友人づくりを目的に、和気あいあいとした雰囲気の中で活動しています。
ひとり暮らしでは、地元との違いに驚くことも多く、近くのマクドナルドまで1時間かかることや、洗濯物にカエルがついていて部屋で大騒ぎしたエピソードなど…日々の生活の中で新しい発見があり、笑いと学びに満ちた毎日を過ごしています。
目指すのは、寄り添える先生──福祉の力を教育へ
福祉の幅広い視点を持った教員になりたいと思っています。子どもたちの悩みや思いに少しでも寄り添い、一緒に成長していけるような存在になりたいです。知識だけでなく、これまでの経験も活かしながら、一人ひとりに合った関わり方ができる先生を目指しています。将来はUターンして、大分県の高校福祉科の教員として、地元の子どもたちの力になりたいと考えています。
高校生・在学生の皆さんへ
これから受験に向けて大変な時期だと思いますが、「自分が何をしたいのか」「どんな自分になりたいのか」を、ぼんやりでも考えてみてください。勉強ももちろん大切ですが、自分と向き合って将来を考える時間も、同じくらい大切です。苦しい時もあるかもしれませんが、自分が選んだ道に間違いはありません。自分を信じて、前に進んでください。心から応援しています！
＜取材：福岡オフィス＞