スポーツ大好き!子ども大好き!そして・・・旅行と白米!が大好き!!明るい笑顔で語ってくださった 木綱美彩紀さん(日本福祉大学・スポーツ科学部3年)。
 地元岡山県で体育教師になることを目標に、大学生活を忙しくも有意義に過ごしている木綱さんにお話を伺いました。

スポーツは楽しい!を伝えたい

 実は幼い頃は大変な運動音痴でスポーツなんて大嫌いと思っていました。でも、母が公園で鉄棒の練習に付き合ってくれたり、様々なスポーツに触れる機会を与えてくれたりする中で、少しずつ出来ることが増えていったのだと思います。水泳、バドミントン、テニス、など振り返ると本当にいっぱいチャレンジさせてもらいました。そこで、小さな成功体験を積み重ねていくうちに、気が付くと「スポーツは嫌い」という思いを手放していました。

  更に、中学校ではバレー部に、高校ではバドミントン部とホッケー部に所属。競技の面白さもそうですが、スポーツを通じた人との関わりによって、「スポーツって楽しい!」と感じるようになりました。
 そこで、私のようにもともとは運動が苦手で大嫌いでも、きっかけ次第でスポーツの楽しさに気づける子どもが増えたらいいなと考えるようになりました。

スポーツを多角的に深く学べる日本福祉大学

 体育委員を務めていた高校三年生の体育祭の時、「車いすを使っている生徒が、皆と一緒に楽しく参加できる競技の立案・企画」を任されました。仲間と共に企画したのは、車いすと三輪車の混合リレーでした。大きな身体の男子生徒が小さい三輪車をぎこちなく必死で漕いで走る姿に、皆おおいに盛り上がり、大成功の企画となりました。

 このことがきっかけで障がい者スポーツという分野があることを知り関心をもつようになりました。そして、障がい者スポーツを含め広い角度から深くスポーツを学べる日本福祉大学を志望するに至りました。
 地元から遠く離れた愛知県での新しい生活には希望も不安もありました。特に、コロナ禍での大学生活のスタートでしたので、不安の方が大きかったように思います。

 でも、このタイミングでこの大学にご縁があったんだ!ここでやっていく!と決めて向き合っているうちに、学びたいことが学べる素晴らしい環境であることに気づき、いつの間にか、大学生活はとても充実したものになりました。

パラスポーツ体験会にて
東京オリパラのトーチを持ってパシャリ!
友人とバスケ観戦

大学での学びをアルバイトで実践

 障がい者スポーツ指導法という授業で、障がいの有無にかかわらず工夫次第で皆スポーツを楽しめるということを知りました。大学での学びを、地域のスポーツクラブの体操教室でのアルバイトで実践しています。
 2歳から小学校5年生までという幅広い年齢層の子どもたちを担当しているのですが、伝え方を工夫することやルールを変えてみることなど、子どもたちがどうしたらスポーツを楽しめるか、ということを常に考えています。

 例えば、身体を楽しく動かすことを目的としているクラスでは、動き方を説明する時に動物に例えたり、おしゃべりをして緊張をほぐすことで脱力を促す、など、関わる相手の様子をよく見て、工夫を凝らして対応します。

 そこで、子どもたちがみるみる成長する姿や喜ぶ顔を見ると、とてもやりがいを感じます。
 満面の笑みで出迎えてくれたり、帰り際に「来週も来てね」と抱きついてきたりと、子どもたちから、いつもたくさんの元気をもらっていますし、体育教師を目指す上でとても勉強になります。

体操教室でのアルバイトでのひとこま
体操教室の子どもの成長に感動

高校生の皆さんへ~見つからない夢や思い通りにいかない道…の先に答えがあります

 今自分のしたいことが見つからない人も、決めても思うようにいかず苦しんでいる人もいると思います。でも、そこでその状態で考えていても答えは見つからないと思います。勇気を出して飛び込んだ先に、たくさんの思いがけない答えや可能性が用意されています。
 私自身、進学前に将来の夢がハッキリと定まっていたわけではありませんし、一人暮らしへの不安をかかえての第一歩でした。

 でもスポーツと子どもへの関心を軸に、勇気を出して進学し大学生活に向き合い、アルバイトにも一生懸命取り組み、気が付くととても楽しい大学生活と将来の夢を手にしていました。
 分からなくても不安でも、とりあえず目の前の世界に飛び込んでみてほしいです。応援しています。

日本福祉大学 スポーツ科学部 スポーツ科学科 3年

木綱 美彩紀さん

MISAKI KIZUNA

  • 岡山県/瀬戸高等学校出身

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<取材:岡山オフィス>