第14回日本福祉大学ケアマネジメント研究セミナー
当事者主体の「自立支援」について考える

 介護保険のみならず、児童領域、障害者領域、さらには生活困窮者や生活保護といった低所得者領域といった様々な領域で、利用者の自立の支援が謳われています。そのため、介護支援専門員や相談支援専門員やその他の相談担当者や直接医療や介護に関わる専門職は、常に「自立とは何か」、さらには「自立の支援とは何か」を考えながら業務に従事しています。
 今回のセミナーでは、「自立」とは何か、さらにはそのためには「自立に資する支援」について、当事者視点から学びたいと思います。それを受けて、ケアマネジャー等の専門職はどのように自立の支援をしていけばよいのかを考えます。これらを通じて、利用者の自立支援と自己決定や意思決定の支援、さらにはADLやIADLを含め、当事者の意欲や当事者が持つ力を引き出していくことの関係についても深める場となればと考えます。

日時
2019年
112日(土)
13:00~17:00
113日(日)
9:30~16:30
会場
日本福祉大学
名古屋キャンパス北館/南館
主催
日本福祉大学福祉社会開発研究所
後援
日本福祉大学同窓会
一般社団法人日本認知症ケア学会

★本セミナーは「認定ケアマネージャー資格更新」に必要な実績として、一般社団法人日本ケアマネジメント学会が承認する研修です。
認定ケアマネジャー資格更新時に、研修ポイント5点がつきます。
詳細は、一般社団法人日本ケアマネジメント学会にお尋ねください。

★愛知県主任介護支援専門員更新研修の研修要件に該当します。
詳細は、公益財団法人愛知県シルバーサービス振興会にお尋ねください。

★認知症ケア専門士単位を認定する:3単位 詳細は、日本認知症ケア学会にお尋ねください。

2019年1月12日(土)
13:00~17:00(12:30受付開始)
講演・シンポジウム/北館8階・8ABC

基調講演

自立支援とは何か

 基調講演では、自立についてどのように考え、支援者側に求める自立に資する支援とは何かについて整理し、ケアマネジャーを含む専門職がどのような方法を使って自立を支援していくのかを考えていきます。

  白澤 政和 日本福祉大学客員教授・桜美林大学教授

シンポジウム

専門職が捉える自立支援とは

 シンポジウムでは、それぞれの専門領域で、ここの専門職が自立をどのように捉え、支援してきたかを理解することで、自立支援に係る共通点や相違点を明らかにしていきます。さらに、自立支援の本質はどこにあるのかを考えます。

高齢領域 大矢 日信 グループホームたけのこ事務長
障害領域 小山 秀隆 社会福祉法人AJU自立の家 相談支援事業部長
名古屋市昭和区障害者基幹相談支援センター長
生活困窮 平坂 義則 社会福祉法人名古屋市社会福祉協議会地域福祉推進部主幹
名古屋市仕事・暮らし自立サポートセンター金山センター長
児童養護 平井 誠敏 社会福祉法人昭徳会 児童養護施設名古屋若松寮 施設長
コーディネーター 白澤 政和 日本福祉大学客員教授・桜美林大学教授

2019年1月13日(日)
9:30~16:30(9:00受付開始)
分科会 /北館・南館

 分科会企画は、午前中に様々な領域で当事者の語る自立はどのようなものであるかの報告を受けます。そして、当事者と参加者のコミュニケーションをもって、自立とは何かについての両者での共通理解を得ていきます。 午後は、それぞれ明らかになった自立について、ケアマネジャーや相談支援専門員などの専門職や介護等の直接サービス支援者は利用者にどのように関わるべきかを参加者で考えていきます。

A分科会

若年性認知症者の自立支援を考える

  柿下 秋男 若年性認知症 当事者
  今枝 敬典 社会医療法人愛生会 愛生居宅介護支援事業所 介護支援専門員
・日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

 若年性認知症の本人の思いを直接語ってもらい支援の実際や当事者の考える自立支援、認知症に対する偏見や先入観などについて再考し、認知症の人にやさしい社会について考えていきます。

B分科会

障害者の自立支援を考える

  辻  直哉 NPO法人 チャレンジド 理事長
  柳原 康来 AJU車いすセンター 非常勤職員
  二本柳 覚 日本福祉大学スーパービジョン研究センター研究員
・日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

 障害者が地域の中で自立した生活をおくるためには、物理的な問題と、心理・社会的な問題といった、いくつもの課題を乗り越えなければなりません。そのため、ケアマネジャーは障害特性や物理的な課題に着目することのみならず、彼ら自身が抱える自立に向けた不安や悩みについても寄り添わなければなりません。
 本分科会では、障害当事者本人による語りと、まさにこれから自立した生活を歩もうとしている方のお話を伺う中で、障害者にとっての、「自立」とは何か、それを支えるケアマネジャーのあるべき姿勢とは何かを再考します。

C分科会

アルコール依存症からのリカバリー(回復)と自立支援を考える

  セルフヘルプグループで活動をしている当事者の方
  奥田 亜由子 日本福祉大学福祉社会開発研究所客員研究所員
・日本福祉大学ケアマネジメント技術研究会

 世帯を支援しているケアマネジャーなどの専門職は、アルコール依存症の当事者によく出会うことがあります。アルコール依存症のために要介護度が重くなるような疾患の悪化につながったり、家族関係に亀裂が入り、支援困難事例として、しばしば、地域ケア会議にもあがってくることがあります。当事者の気持ちや思い、置かれている状況の理解が難しいため、依存症の当事者の支援とはかけ離れた支援方針を立てることもあります。アルコール依存症から、リカバリー(回復)した当事者の方のリアルな声を聴かせていただき、依存症の当事者とその家族の「自立」への支援を考えていきます

参加申し込み方法

参加料金

2日間:5,000 円(1日のみ:3,000 円) 
*本学院生・学生 3,000 円(1日のみでも)

※参加料金は、事前にお振込みいただきます。

※お支払い済みの参加料金は、開催中止の場合以外は払い戻しいたしません。

申し込み方法

受付終了いたしました

申し込み締切

2019年1月6日(日)まで延長します。

(定員に達し次第締め切ります。お早めにお申し込みください)

◆申し込みフォームから申込完了後、入力いただいたアドレス宛にセミナー受付メールが届きます。

◆参加料金は、セミナー受付メールに記載の口座に、1月9日(水)までにお振込みください。
(直前の場合、入金確認ができない場合がありますので、必ず振込控えをご持参くださいますようお願いいたします。)

お願い

◆当日は、セミナー受付メールのコピーと振込控えをご持参くださいますようお願いいたします。 

問い合わせ先

日本福祉大学研究課
(ケアマネジメント研究セミナー事務局)

TEL:090-4855-3590(平日10:00 ~ 17:00)
Email: care_seminar@ml.n-fukushi.ac.jp

会場のご案内

日本福祉大学名古屋キャンパス

〒460-0012
愛知県名古屋市中区千代田5-22-35

※会場に駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。

・JR「名古屋」駅より中央本線「中津川」行きに乗車「鶴舞」駅下車、徒歩2分。

・地下鉄「名古屋」駅より、東山線「伏見」駅乗り換え、鶴舞線「鶴舞」駅下車、徒歩2分。