研究報告

携帯電話を利用した携帯用会話補助装置(ハートチャットモバイル)の研究
研究代表者:渡辺 崇史
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携帯電話を利用した 携帯用会話補助装置
(ハートチャットモバイル)の研究

研究代表者:渡辺 崇史(福祉テクノロジーセンター 准教授)

共同研究者:中村 信次 (情報社会科学部准教授),
伊藤 康一郎 (情報社会システム研究所准教授),
佐藤 省三 (情報社会システム研究所准教授),
国際電業株式会社,(株)荻原電子製作所

 
研究期間 2005 年度〜2007 年度

1.概要

  2006年度においては,携帯電話上の画面にテキストまたは写真・シンボル等で構成されたメッセージ選択画面を表示させ,利用者の任意の操作により登録されたメッセージの再生・表示をさせるとともに,メッセージの録音・編集や機能の設定等が行えるソフトウェアの開発に取り組んだ.なお,利用者の任意の操作とは下記のとおりである.

  • ダイレクト選択:携帯電話のテンキーまたは機能キーを直接操作して,メッセージを選択する.
  • ステップ選択:携帯電話の上下左右および選択・決定をさせるための十字状に配置されたキー群(以下、十字キー)を操作して,メッセージを選択する.
  • スキャン選択:任意の携帯電話上のボタンを押すことより,画面上のカーソルを自動で各選択ボタン上を移動させ,選択したい選択ボタン上にきた時,任意のボタンを押すと,メッセージを選択する.


2.今年度の開発の状況

(1)機能モジュール構成の構想

 

  本研究を実現するため全体ソフトウェア構成を構想した.

 

 本システムは機能別に階層構造とし,サービス層,専用機能モジュール層,共通機能モジュール層という単位で構築した.各モジュールは単純な処理を実行するモジュールではあるが,いくつかのモジュールを組み合わせることにより複雑な機能を持たせることができるようにした.これは,携帯電話の機種やソフトウェアの実装方法等の違いに対応させることを考慮に入れ構築した(本機能モジュール構成を【別紙1】に示す).この構成を元にして,プログラム詳細設計およびフローチャート作成を行った. 

(2)実装する携帯電話端末等の検討

 本研究ではできるだけ機種限定されず,利用者が所持している携帯電話で動作する会話補助装置を開発することを目指し,想定される実装方法3点について調査検討を行った.

(仕様1)携帯電話の外部接続用コネクタに装着して利用する補助モジュールの開発

(仕様2)Windowsモバイルを搭載した機種上で動作するアプリケーションソフト

(仕様3)携帯電話上で動作するアプリケーションソフト

 

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Copyright(C):2006, The Research Institute of System Sciences, Nihon Fukushi University