研究期間 2005 年度〜2007 年度
Abstract
本研究は, 生物多様性に富み, かつ地域住民および都市住民がともに満足できる
「里山」 というものを, 生態学・環境経済学・工学からの統合的アプローチにより描き出すことを目的としている.
愛知県の美浜町を対象サイトとして設定している. 具体的には, 里山環境の変化が生物相に及ぼす影響や,
地域住民やボランティアの人々が選好する里山像について客観的に示す. さらに, 生態学の知見と里山に
関わるインタレストグループの各便益の双方を考慮した美浜町における里山保全モデルを提案しモデルの
一般化も試みる. 本年度は初年度であるため上記関連項目についての基盤的研究を行った.
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はじめに
本研究は, 生物多様性に富み, かつ地域住民および都市住民がともに満足できる 「里山」
というものを, 生態学・環境経済学・工学からの統合的アプローチにより描き出すことを目的としている.
愛知県の美浜町を対象サイトとして設定している. 生態学・環境経済学・環境システム工学という異分野の
研究者らが知見を共有しながら研究を遂行していく点も本研究の大きな特徴として挙げられる. これまでに
ない新たな視点からの提言が期待される. 以下にまず本研究の概念図を示す.
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