98 年度ソフトピアジャパンとの共同研究決定!

テーマは 「手にやさしい操作盤の開発」

研究代表者 情報社会科学部 久保田競教授

 本学と岐阜県大垣市にある財団法人ソフトピアジャパンとは, 1996 年度より 2 年間に渡り 「マルチメディアを用いた明るく楽しいリハビリシステムの開発」 をテーマに共同研究を行ってきました. この共同研究が 97 年度をもって終了するため, 98 年度以降の共同研究にあたり本学から新しいテーマを提出していましたが, このほどソフトピアジャパンより, 本学が申請した 「手にやさしい操作盤の開発」 のテーマが採択された旨の通知がありました.
 この研究は手に操作しやすい操作盤 (リモートスイッチ, キーボードなど) を手の使われ方を考慮して制作するもの. 最近の神経生理学の進歩により, 手を動かす時に脳がどのように働いているか解ってきました.
この研究成果を応用して, 実際に手の動きを記録解析し, スイッチの配置, ボタンに持たせる機能を設定し, 誰もがやさしく使え, どんな機器にも使える万能操作盤を開発する事をこの研究は目指しています.

当面は, テレビゲーム用の任天堂, セガサターンやプレイステーションなどのゲーム機器のどれにでも合い, 片手で使えるコントローラーの制作を目標としています. また, この操作盤は手の操作を必要としている機器へ広く応用もできるため, 操作の間違いやその結果としての事故の防止, 手を使って起こる職業病の減少, 手の機能回復のためのリハビリ医療, 各種電子機器の操作機器など広範な領域への展開が見込まれています.
 共同研究の期間は 98 年度から3年間の予定です. 情報社会科学部の久保田競教授を代表に, 同学部の磯貝芳徳教授そして岐阜大学医学部の松波謙一教授が研究にあたります.
 
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