リーマン・ショックを引き金とした昨年来の世界同時経済危機は、
日本の、特に地域社会や国民生活に襲いかかり、財政面での社会保障・社会福祉の持続性に大きな打撃を与えました。
日本の経済社会は、まだ危機の最中にあり、その出口を模索して迷走しています。その中で、2009年8月30日の衆議院総選挙において歴史的な政権交代がなされました。 しかし、新政権は旧政権以来の年金、雇用、医療、福祉、少子高齢化、貧富の格差、地方の衰退、 環境問題など包括的に解決する政治政策課題が山積しています。こうした大転換期において、社会福祉学はいかなる役割を 果たせるのかという社会の要請に、どのような「解」を用意することが可能なのでしょうか。 今回は、古川孝順日本社会福祉学会会長をお招きし、社会福祉学研究の視点から現代の福祉問題の解決に迫る政策論 ・方法論を展開していただくとともに、日本学術会議での議論を基に、これからの大学院教育における専門職業人養成のための 社会福祉教育の方法等にも言及していただきます。この機会を通して社会福祉学研究と現場実践の融合の方向を模索したいと思います。 |
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