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第17回 高校生福祉文化賞エッセイコンテスト

入賞作品

学長メッセージ

昨年度からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大が今年度も続いており、高校生の皆さんや先生方は、さまざまな制約がある中での学校生活・日常生活を送られており、大変なご苦労やご負担があったことと思います。そのような状況であったにも関わらず、今年度のエッセイコンテストには、コロナ前である一昨年の応募数に近い、8028点もの作品を応募していただきました。全国の40都道府県の高校生からの応募があるとともに、海外のアメリカ、インドネシア、オーストラリアの3ヵ国からの応募もありました。また、点字で応募いただいた作品が2点ありました。

コロナ禍において勉学や生活にさまざまな影響がある中、心のこもったエッセイを書いて応募してくれた高校生の皆さんをはじめ、指導にあたられた先生方、見守り支えられた保護者やご家族の皆さまに、心よりお礼を申し上げます。また、このコンテストの企画、プレ審査等に関わっていただいた多くの皆さまにも感謝を申し上げます。

応募いただいた作品は、例年同様にどれも力作揃いでした。とくに、コロナ禍の生活を通じて感じたことや考えた ことを書いてくれた作品が、昨年度に引き続き多数ありました。最終審査に残った63作品(第1分野22、第2分野22、第3分野19)の中から受賞作品を決めていくことは、大変難しい作業となりました。レベルが拮抗した作品の中で賞に選ばれた作品は、高校生の今感じていることや考えについて、体験や経験をもとに情景が浮かぶような素直な文章で表現されていることが評価のポイントになったと思います。

最終審査の結果、各分野6点、3分野合計18作品を賞に選ぶことができました。今回賞に選ばれなかった作品の中にも、受賞作品に匹敵する良作が少なからずあったことを申し添えておきます。また、多数の作品を応募いただき、最終審査に残る優秀な作品が多かった学校として、優秀学校賞3校、奨励学校賞13校に学校賞を贈らせていただきました。

高校生が社会の現状や課題をみつめて、自分の感じたことや考えを文章として表現することは、福祉社会のこれか らの発展にとって、とても意義のあることだと思います。来年度以降も、高校生の今だからこそ表現できる言葉で 綴ったエッセイを、多数応募いただくことを期待しています。

児玉善郎

日本福祉大学学長

児玉こだま 善郎よしろう