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“知多半島南3町を巡る、歴史探訪バスツアー”をテーマに「きょうゆうサロンバスツアー」を開催しました

 昨今、地域と大学との協力・連携関係の構築が求められています。特に教育現場では、学生にとって学びの場や環境がより良いものになるよう、地域が持つ社会資源を活かすことや、学生自身が地域に興味・関心を持ち、多様な課題に対し主体的に行動できるようになることを目指した地域連携教育が必要とされています。そこで、今回の全学FD/SD活動は、地域連携教育を推進する教職員が地域の魅力を発見し、関係者同士の「出会い」や「つながり」を構築することを目的に、8月9日に知多半島南部の美浜町、南知多町、武豊町を巡るバスツアーを実施しました(教職員15名が参加)。

 参加者は知多奥田駅高架下の地域交流スペースChabsに集合し、ツアーの行程を確認した後、Chabsを運営する美浜まちラボの代表 大嵜暁美氏から、Chabsを設置した目的について紹介いただきました。
 その後、参加者はバスに乗り込み、出発しました。

 美浜町内では、食と健康の館と株式会社萬秀フルーツを訪問しました。食と健康の館では、同町の特産品である塩の流下式枝条架塩田を利用した製造工程の説明を受け、実際に塩づくりの体験を行いました。
 萬秀フルーツでは、グレープフルーツ、バナナ、ブルーベリーなどの農園を見学した後、代表の大崎秀樹氏から経営理念やこれから目指す企業や知多半島の観光のあるべき姿などの話を聞き、地域に根ざした取組について理解を深めました。

 南知多町では、尾州廻船内海船船主内田家と南知多ゲストハウスほどほどを訪問し、内田家では、ボランティアガイドの方から、内海船の廻船業の歴史と、内海船を代表する船主であった内田家の邸宅についての説明を聞き、貴重な歴史資産を見て、かつての街の様子に思いを馳せました。
 南知多ゲストハウスほどほどは、古民家を活用して作られたゲストハウスで、年間約800人が宿泊します。ここでは宿泊施設を見学しながら、代表の小杉昌幸氏から、本ゲストハウスならではの特徴や宿泊客と地元住民が参加するイベントの実施、本学学生との関わりについてお聞きした他、本学への期待が語られました。

 武豊町では、合名会社伊藤商店を訪問し、200年以上前からの杉桶で3年以上熟成して作られる味噌とたまりの製造現場を見学しました。十代目を継ぐ伊藤将幸氏から、無添加で天然醸造しているこだわりと、代々受け継ぐ醸造技術により作られていることを知り、同町の醸造業への歴史の深さを知ることができました。

 実際に足を伸ばしてみると新たな発見と理解の深化があり、知多半島のさらなる魅力を感じることのできるバスツアーとなりました。これを機に、地域をフィールドとした教育・研究活動をさらに進めていきたいと思います。

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