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「海外研修・調査奨励金」受給者による帰国後報告会を開催しました

 全学教育センターの「海外研修・調査奨励金」*を利用し、今年8月、9月に海外で研修を実施した学生3名による報告会を11月17日に美浜キャンパス、18日に東海キャンパスで開催しました。学生は、研修の動機、目的、活動内容、成果、今後の学習の方向性等について発表しました。

*海外での 研修や卒業論文執筆のための調査をする学生に奨励金を付与し、その活動を支援する制度です。制度の詳細や募集要項については「奨励金」のサイトをご覧ください。

 報告会には、スポーツで海外の子ども達と交流したいけれど情報収集の仕方がわからないという者から、海外ボランティアや留学の計画を立てている者まで、海外に関心を寄せる学生が参加しました。参加学生からは報告内容に関する質問だけでなく、海外渡航に関する不安解消に向けた質問などが出され、報告者が実体験を基にアドバイスしました。

 子ども発達学部3年の丹羽瞳さん、川端ようこさんは日本とフィリピンの子どもの貧困の違いを学ぶため、8月に7日間の行程で、外部機関主催のフィリピンのセブ島でのボランティアプログラムに参加しました。
 孤児院やストレートチルドレン給食センター、幼稚園での調理補助・配膳、山村集落での日本語指導などの活動を行いました。ボランティアの傍ら大人の子育てに関する考え方についてヒアリングを行い、地域ぐるみで子どもの面倒をみる社会であり、年齢を超えた子ども同士の絆が深いなど、日本の子育てのあり方との違いに気付いたとのことです。今回の研修で様々な知見を得たことにより、卒論テーマや就職先の絞り込みにも繋がったようです。

 国際福祉開発学部4年の中野 敬太さんは卒論執筆に必要な情報収集と卒業後の進路に関わるスキルを身に付けるため、9月にインドで外部機関主催のコミュニティファシリテーション研修に参加したことについて報告しました。
 利益や目的の押しつけではない、現地の人や環境などの強みを活かした開発援助を行いたいと、現地のニーズ把握と住民のやる気を起こすためのひとつの手法であるコミュニティファシリテーション(対話型ファシリテーション)を学び、実践しました。小規模流域管理事業(石垣を作り川の土砂の流失を防ぐことで作物を守る取組)やスラム街の女性達による信用金庫の2つを視察し、関係者にファシリテーションやヒアリングを行いました。投げかけた質問で場の雰囲気が悪くなったという失敗談も語られ、実践の難しさを感じたとのことです。
 卒業後は、青年海外協力隊員として「コミュニティ開発」の職種でアフリカに派遣されることが決まっています。

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